こんにちは、えまです。
大学生のときにTOEIC950点を取った当時、英語がまったく話せませんでした。
就活ではTOEICをアピール材料に使っていたのですが、
「TOEICの点数に見合った実力がないのに、アピールしていいのかなあ・・・」
「でも、話せないって正直に言ったら落とされるかなあ・・・」
といった不安を抱えており、「英語できます!と胸を張って言えるようになりたい」といつも思っていました。
その後、仕事で英語を使うようになり
「このまま一生英語が話せないままで終わっていいのかな?」
「中途半端な英語力から脱出してもう1、2段階上のレベルに行きたい」
という気持ちが強まり、これまで腰が重かったスピーキング(英会話)にも向き合うことを決心しました。
「英語は中高と習ってきたし、TOEICでもそこそこ良い点は取れるのだけど、英会話はできないまま」というのは、とてももどかしいものがありますよね。
そこで今回は、こうした状況にある場合に「まずはどんなことからスタートすればよいか」について、わたしが実際にやったことをお話したいと思います。
英語を話せるようになりたいけど、何から始めればいいかわからないという方の参考になればうれしいです。
Contents
TOEIC S&Wを受けて現在のレベルを把握する
本格的にスピーキングに取り組もうと決めて、まずやったことはTOEIC Speaking&Writingテストの受験です。
英検のように合格・不合格のプレッシャーがないので、気軽に受けられます。
(ガッツリ力をつけるには英検がおすすめですが、レベル把握の段階ではTOEICが使えます。)
公式サイトのサンプル問題にだけ目を通してから会場へ行き、自分の実力を試してみました。
TOEIC L&Rでの高得点に慣れていると、ふるわないスコアにガックリきてしまうかもしれません。
私自身、覚悟はしていたつもりでしたが一瞬凹んでしまいました💧
しかし、そこでモチベーションが下がってしまっては本末転倒ですので、
「現時点のスコアが低くたっていいじゃん!まだなにも努力してないんだから当然のこと。これから訓練したらぜったい話せるようになるから、大丈夫!!」
と何度も自分に言い聞かせました。
これは、そのままあなたへのメッセージでもあります。
スピーキングのテストを受けるのって、なんか怖いなぁ・・・と思うかもしれません。
わたしはなんだかんだ言い訳してずっと逃げてきました。
ですが、低い点数だったからといってなにか失うわけではありません。
あなたのスピーキングを聞くのは試験官だけなので、恥をかくこともありません。
試験官という英語のプロに自分の英語力を評価してもらえるって、ものすごく貴重な経験です。
スピーキングやライティングはとくに自分で評価・改善するのが難しいので、
まずはテストを受けて客観的なレベルを把握することから始めるのがよいと思います。
オンライン英会話の無料体験を受けまくる
次に行ったのは、オンライン英会話の無料体験を受けまくることです。
TOEIC S&Wを受けて思ったのは、
「英語で話すことに慣れてなさすぎる」
ということでした。
そこで目をつけたのが、オンライン英会話。
巷の英会話スクールは費用が高いし、マンツーマンになるとさらに高額になるし、通うのも面倒ということで、自分には合わないと判断。
これに対して、オンライン英会話は
①英会話教室とは比べ物にならないくらい安い(月6000円くらい)
②マンツーマンなので他の生徒に気兼ねすることなくたくさん話せる
③移動不要。自宅で好きな時間に毎日受講できる
と、ケチのつけどころがない条件です。
ただ、いきなり申し込むのも不安だし、そもそもどの会社がいいかわからなかったので、検索して出てきたスクールの体験レッスンをかたっぱしから受けることにしました。
全部で10社以上受けて感じたのは、
英語で話すことへの恐怖心がなくなってきたということ。
初めは、自分の言いたい単語が思い出せないとすぐに黙ってしまったのですが、
レッスン回数を重ねるごとに
とりあえず何か言う
という感覚が身に付いてきたのを感じます。
正しく綺麗な文章で話すことはまだできませんが、
とにかく黙らないクセがついてきました。
瞬間英作文や独り言も効果的ですが、
誰かを相手にすると「レッスン受けなきゃ!」「何か言わなくちゃ!」という強制力が働きます。
生身の人間に練習相手になってもらうことは、
英会話の上達にはやはり不可欠な要素だと感じます。なにより楽しいですしね。
また、レッスンを始めたことをきっかけに、オリジナルの単語帳を作成しはじめました。
生活している中で、ふとした時に「あれ?この言葉、英語でなんて言うんだろう?」と思うことが増えたからです。
アウトプットの機会をもつことによって、普段から英語に対するアンテナが立つようになることを実感しました。
*追記*
その後、英検1級2次試験を受験するにあたって、1か月間レアジョブのレッスンを受けました。
一発合格できたのは、オンライン英会話の力がかなり大きいです。
面接は、人と英語で話すことに慣れていることが非常に大きなアドバンテージになると感じました。
NHKラジオ講座を毎日聞く
大学時代に一度スピーキングに取り組んで秒で挫折したのですが、その原因は
いきなり難しいことをやろうとしたことだと思っています。
スピーキングって、自分で英語を組み立てないといけないので、それ自体ハードルの高い行為です。
だから、まずは簡単なところからスタートすることが大切なんですよね(反省)。
そこで、スピーキング1年生に最適な教材がNHKラジオ講座。
無理なく楽しくスピーキング練習を始めるのにこれを上回るツールはないのでは?
わたしが毎日聞いているのは、遠山顕の英会話楽習。
この講座でなければ続かなかったと思うくらいイチオシです。
おすすめポイントは、
・リピーティングとシャドーイングが一度に練習できる
・ダイアログが面白いうえに使える表現が満載。よく練られていてムダがない
・英作文(ダイアログに出てきたフレーズを使うので”英借文”)もできる
・違うスピードのダイアログが何度も聞けるので、リスニング力も向上
・遠山先生のユーモアが最高!ネイティブのお二人もいい味を出していて、とにかく楽しい
・・・と、挙げればキリがありません。
1回15分というちょうどよい長さなのもNHKラジオの良さ。
わたしはNHKラジオ講座アプリのストリーミングを活用して聞いているのですが、
遠山先生の指示に従って英語を声に出す(外にいるときは口パク)ことで、自然にスピーキング練習ができています。
あんなに億劫だったスピーキングが、こんなに楽しく感じるなんて…とビックリしてます。先生に感謝。
もちろん他にもトレーニングしないといけませんが、最初のとっかかりとしてオススメです。わたしはだいたい1日2回(計30分)聞いています。
TOEIC高得点なのに話せないのは恥ずかしいことじゃない
これまでスピーキング学習を始める方法を3つ紹介しましたが、共通するポイントはこの2つです。
・まずはできるだけハードルの低い方法から始める
・「できなくて当たり前」の精神でやってみる
TOEIC高得点であっても、話す練習をしていなければ話せないのは当たり前のこと。
決して恥ずかしいことではありません。
TOEIC900もあれば英語喋れるんでしょ?→あれ、あんま喋れないんだ…→TOEICだけの残念な奴!と揶揄する
といった風潮が少なからずあるように思いますが、無視しましょう。
TOEIC(ここではL&R)で証明されるのは、英語のリーディングとリスニングの基礎力だけです。
TOEIC高得点で英語が話せないからTOEICは意味がないという人がいますが、それは違うのではと思います。
TOEIC900以上あれば、語彙と文法とリスニングの基礎は身に付いているはず。
話せないのは、話す練習をしていない(足りない)から。ただそれだけのことです。
どんな人も、リーディングは「This is a pen.」から始めましたよね。
そこからたくさん勉強して、TOEICなどに出てくる英文がすらすら読めるようになったんです。
同じように、スピーキングもカタコト&ブロークンから初めて徐々に上達していけばよいと思いませんか?
以前の私は、「一応英語ができる人と思われてるのにヘタな英語をさらしたくない」という変なプライドがありつつ、漫然とインプット学習しかしていませんでした。
それじゃあ、いつまで経っても英語を話せるようにならないですよね。
英語を学び始めたときの気持ちをもう一度楽しみながら、一歩一歩進んでいこうと思っています。
まとめ:スピーキングもやれば必ずできるようになる!
今回は、TOEIC950点を超えているのに全然英語が話せなくて悩んでいたわたしが、
どのようにスピーキングの上達に取り組みはじめたかについてお話しました。
- TOEIC S&Wを受ける
- オンライン英会話の無料体験を受けまくる
- NHKラジオ講座を毎日聞く
繰り返しになりますが、TOEICで高得点が取れるなら、英語の基礎はしっかり身に付いているということ。
リーディングやリスニングにかけた時間と同じくらいやれば、スピーキングも必ずできるようになるはずです。
お互いコツコツ頑張っていきましょう💫