こんにちは!えまです。
私はTOEIC990点を2017年3月、英検1級を2019年7月に取得しました。
そこで今回は、
「英検1級とTOEIC990点って、どっちのほうが難しいの?」
という疑問について考えてみたいと思います。
最近TOEICがかなり難化しているというウワサを聞いて、先日6年ぶりに挑戦してきました。
結果はなんとか!990点でしたが、やはり以前より難しい試験になったと感じました。
特に満点が取りづらいように選択肢が巧妙に作られている印象です。
英検1級はTOEIC900点より遥かに難しい
本題に入る前に、英検1級とTOEIC900点ではどちらが難しいか?ですが、
これは確実に英検1級ですね。
個人的な印象はこんな感じです↓
- TOEIC900点:難関大学の学生がリスニングを強化したら数か月でクリアできる
- 英検1級:大学受験の延長で合格するのは難しい。+αの継続的な努力が必須
TOEICは英検1級に比べると基本的な問題が多いので、やはり英検1級のほうが難しいといえます。
英検1級vsTOEIC990点の軍配はどちら?
英検1級とTOEIC990点ではどちらが難しいか?
これは悩ましい問題です。
TOEICと英検1級は試験内容が全然違うので、正確な比較はできません。
また、人によって感じる難易度も違います。
リーディング力や情報処理能力が高い方はTOEICが得意でしょうし、ライティングやスピーキングに慣れている方は英検1級は簡単だと感じるかもしれません。
また、同じ「TOEIC990点取得」「英検1級合格」でも得点の内訳によって難易度が異なります。
全問正解じゃなくてもTOEIC990点は取れる。しかし…
TOEIC990点=満点=全問正解?
というのは実は誤り。
TOEICでは数問ミスをしても990点となるんです。
リスニングは通常5問ミスくらいまで満点が出るので、比較的ゆるいです。
一方、リーディングは通常1問ミスまでしか許されないので、かなり難しいと言えるでしょう。
英検1級合格者の実力はピンキリ
一方で、英検1級でも同じようなことが言えます。
実際に受けてみて感じたことですが、
ギリギリ合格なのか?余裕で合格なのか?
によって英語力は天と地の差があります。
英検にはCSEスコアという指標があり、一定のラインを超えれば「合格」です。
英検1級の合格ラインはCSEスコア2630。
CSEスコアの満点は3400なので、「英検1級」と一口に言ってもスコアによって大きな差があることがわかりますね。
一応の結論
以上を踏まえて、一応の結論を出すなら難易度は以下のとおりになります。
英検1級(スコア不問)<TOEIC990点<英検1級(CSEスコア3200以上※目安)
TOEICは特にリーディングで満点を取るのが難しいので、合格するだけなら英検1級の方が易しいでしょう。
ただし、英検1級で満点近いスコアを取るのはTOEIC990点よりもさらに難しいと思います(理由:ライティングとスピーキングも加わる・全体的な問題の難易度が高い)。
繰り返しになりますが試験内容が全く違うので、
あくまで参考までということでお願いしますm(__)m
TOEIC LRと英検1級の違い
冒頭で「TOEICと英検は別物なので、難易度の正確な比較は難しい」とお伝えしました。
具体的にはどんな違いがあるの?
という点も簡単に見ておきましょう。
大きな違いは、下表のとおり①語彙、②問題数、③測定スキルの3つです。
TOEIC LR | 英検1級 | |
語彙レベル | 約3,700語※ | 約8,200語※ |
問題数 | 多い | 少ない |
測定スキル | 聴く・読む | 聴く・読む・話す・書く |
※外部サイトを参照させていただきました。
違い①:語彙レベル
英検1級はTOEICよりも語彙のレベルが高いです。
語彙が難しいため、必然的に問題の難易度も上がります。
TOEICは基本的に大学受験レベルの知識で対応可能(※)ですが、英検1級はそれでは足りません。
(※)たまに英検1級レベル以上の語彙が登場することがありますが、満点狙いじゃなければそこまで気にする必要はありません。「その単語がわからないと正解が出せない」という状況は私の知る限りではまれです。
違い②:問題数
TOEICはリスニング100問、リーディング100問の計200問。
試験時間は120分です。
英検1級(筆記)はリスニング27問、リーディング41問、ライティング1問の計69問。
試験時間は140分です。
英検はライティングがあるので一概には比べられませんが、
問題数が半分以下なのに試験時間はTOEICよりも長いです。
TOEICではスピードが求められますが、
英検では時間のプレッシャーはそれほどありません。
違い③:測定スキル
TOEIC LRは名前のとおりリスニングとリーディングのテストですが、
英検ではライティングとスピーキングを加えた4技能が測定されます。
ざっくり言ってしまえば、
TOEICは標準的な問題を高速で解くテスト。
990点を取るには集中力と正確性が必要。
英検1級は難しめの問題を時間をかけて解くテスト。
合格するには語彙の増強と「書く・話す」の対策も必要。
となります。
TOEIC990点と英検1級、どちらを目指すべき?
大学生や社会人だとTOEICを受けている方が多いと思います。
ただ、TOEIC900点くらい取れるようになったら英検1級を目指すことをおすすめします。
私は英語力アップに資格試験を活用するのは賛成ですが、
満点を目指してTOEIC問題集「だけ」を解き続けるのはもったいないと感じます。
TOEIC900点を取ると、満点を狙いたくなるのは自然なこと。
ただ、そのために問題集を解く勉強ばかりすると、
満点には近づくかもしれませんが「話す力・書く力」の伸びが鈍くなりがちです。
これまでTOEICを中心に勉強してきた場合、英検1級のような違う試験を受けてみるといろんな刺激があるのではないでしょうか?
私自身、英検1級を受けてこんな変化がありました。
✔語彙力が飛躍的にアップして、英字新聞が読みやすくなった
✔構造が少々複雑な文にも、物怖じせずに立ち向かえるようになった
✔英語で自分の意見が(拙いながらも)伝えられるようになった
バランス良く英語力を伸ばしたい方は、英検やTOEIC SWにも挑戦してみることをおすすめします。
英語力が上がるので、結果的にTOEIC LRのスコアアップにもつながるでしょう。
TOEIC LRにも良さがある
TOEIC LRをディスってるように聞こえたかもしれませんが、そうではありません。
TOEICは標準的なビジネス英語を大量にインプットできる点で役立ちます。
語彙・文法の基礎力を身につけるには、TOEICは非常によいツール。
また、就職や転職においては英検よりTOEICの方がメジャーな資格と言えます。
採用担当者によっては「英検1級」より「TOEIC900点」の方がピンとくる場合もあるかもしれません。
TOEICスコアが昇進・昇給条件になっている会社もあるようなので、
TOEICの方がモチベーションが上がるなら無理に英検を受ける必要はないでしょう。
ただ、TOEICは受験者全員が同じ問題を解くのが難しいところ。
英検は自分のレベルに合った級を選べて、一気に4技能の実力アップが図れるので効率的です。
なので、個人的には「どっちがおすすめ?」と聞かれたら英検と答えます。
TOEICで伸び悩みを感じている方は、英検にチャレンジしてみてもよいかもしれません。
まとめ
今回は「英検1級とTOEIC990点はどちらが難しいのか?」をテーマにお話しました。
まとめると、以下が私の意見です。
・英検1級vsTOEIC990点は、基本的にTOEIC990点の方が難しい。
・ただし、英検1級を満点近いスコアで合格するにはTOEIC990点以上の研鑽が必要。
・TOEIC900点くらいの力があれば、まずは英検1級を目指したほうがバランスよく英語力を伸ばせる。
自分が身につけたい英語力に応じて、試験をうまく活用していきたいですね。
「英検1級ってどんな感じ?」という方はこちらの記事も参考にしてみてください。