「カランメソッド」と「REMS(レムス)」はQQ Englishの人気カリキュラム。
どちらも「英語脳」を鍛えるメソッドなので、違いがわかりにくいかもしれません。
そのため「カランメソッドとREMS、結局どっちがいいんだろう?」と迷いますよね。
そこでこの記事では、QQ Englishで両方のレッスンを受講した筆者がカランメソッドとREMSをあらゆる観点から比較します。
カランメソッドとREMSのどちらを選ぶか検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
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カランメソッドとREMSってどんなカリキュラム?
比較に入る前に、カランメソッドとREMSの内容をよく知らない方に向けて簡単に説明します。
→カランメソッドとREMSの比較を見る
カランメソッドとは?
カランメソッドとは、50年以上前に英国ロンドンで誕生して以来、世界中の英語学習者に利用されてきた学習法です。
他の学習法と比べて1/4の学習時間でケンブリッジ英語検定試験に合格できることが実証されており、「4倍速で英語が習得できるメソッド」とも言われています。
レッスンでは「講師が高速で投げかける質問に生徒がすばやく回答する」という流れを繰り返し行います。
カランメソッドは「ダイレクトメソッド」という英語を英語のまま理解・発話する教授法を採用。
生徒が考える前に講師が回答を誘導するため、日本語での思考が強制的に排除されます。
英語だけで意味を理解して話すトレーニングを通じて、日本語に翻訳せずに反射的に英語で返答できる「英語脳」が鍛えられていくわけです。
REMSとは?
REMSとは、QQ Englishがネイティブの言語学博士と協力して独自開発したメソッドです。
名称の由来はラテン語の格言「Repetitio est mater studiorum」。
「Repetition is the mother of learning」すなわち「反復は学習の母」という意味を表しています。
レッスン内容は講師の言った英文の復唱と組み替えを反復するというもの。
カランメソッドと同じ「ダイレクトメソッド」に加えて、「オーディオ・リンガル・メソッド」という音声を中心に言語の「型」の習得する教授法を採用。
正しい英文の模倣と反復練習を通じて、自動的に英語を運用できるようになることを狙いとしています。
REMSではリテンション(聞き取った英文を覚えている力)が強化されるとともに、指示に従って英文を組み立てるドリルを繰り返すことで反射的に英文を構築する能力が向上していきます。
カランメソッドとREMSを徹底比較!【大きな違いは3つ】
カランメソッドとREMSの概要がわかったところで、さっそく両者を比較してみましょう。
カランメソッド | REMS | |
主なレッスン内容 | ・講師の質問にすばやく回答 ・講師の誘導に従って発話 | ・聞き取った英文の復唱 ・英文の組み替え |
特に効果がある分野 | 瞬発能力 | 英作文能力 |
教授法 | ダイレクトメソッド | ダイレクトメソッド オーディオリンガルメソッド |
対応レベル | 初級~上級 | 初級~上級 |
講師の話すスピード | 速い | 普通~遅め(講師による) |
生徒に求められる返答スピード | 速い | 自分のペースでOK |
生徒のミスの指摘・訂正 | 細かく指摘 | 細かく指摘 |
レッスン中の質問 | NG | OK |
短縮形の使用 | 必須 | 必ずしも短縮形を使用しない |
テキスト料金 | 有料(1冊1,760円~) | 無料 |
開発者 | 英国人教師ロビン・カラン氏 | QQ English (オックスフォード大言語学博士ジェームズ・ウェッブ氏と共同開発) |
受講可能なオンライン英会話 | QQ English ネイティブキャンプ 新・お茶の水留学 | QQ English |
共通点は以下の2つ。
- 初級~上級に対応
- ダイレクトメソッドを採用
- 生徒のミスを細かく指摘
初心者から上級者まで受講でき、英語を英語で教える「ダイレクトメソッド」を採用している点は同じです。
また、どちらのメソッドも文法や発音で間違いがあればすぐに指摘が入ります。
英会話レッスンだとスルーされがちな冠詞や単数形・複数形などもきちんと訂正されるので、正確な文法で話せるようになる点も共通していますね。
一方、上記の表のとおり相違点はたくさんありますが、大きな違いは次の3つです。
- スピード感
- ドリルのバリエーション
- テキスト料金
1つずつみていきましょう。
違い①:スピード感
カランメソッドでは、質問の後すぐに講師が回答を誘導し始めます。
講師はこちらの回答を待たないので、考える時間はほとんどありません。
生徒が考える時間をなくすことで母語(日本語)に翻訳せず、反射的に英語で話せるようになるメソッドだからです。
また、講師が話すスピードも通常より速いです。
そのため全体的にテンポの速いレッスンとなっています。
これに対してREMSでは、生徒が間違えたときや明らかに助けが必要なときのみ講師の誘導が入ります。
ときどき詰まりながら話しても講師は待ってくれるので、特にすばやく話すことは求められていません(もちろんスラスラ答えられたほうがよいですが、最初は難しいです)。
講師が話すスピードも普通~遅め。
通常スピードで話す講師もいれば、(覚えられるように気を遣ってか)ゆっくり話す講師もいます。
ざっくり言うと「カランメソッド=筋トレ」、「REMS=脳トレ」に近いかもしれません。
違い②:ドリルのバリエーション
カランメソッドでは「講師の質問に完全な文で答える」という流れを反復します。
一方、REMSでは質問に答える以外にもいろんなドリルを行います。
特に「リテンション(短期記憶保持力)」と「英文の組み替え」のトレーニングができる点が大きな違いでしょう。
REMSではまず講師の言った英文をそのままリピートします。
聞き取った英文を覚えておかないとリピートできないので、一言も聞きもらさないために自然と集中力が上がります。
このドリルを繰り返していくと「リテンション」という聞き取った英文を覚えている力が伸びていき、リスニング力UPにとても効果的なんです。
また、REMSでは肯定文から疑問文や否定文に組み替えるドリルも行います。
これは使えない知識だった文法を自由に使いこなせるようになるのに抜群の効果があります。
あと個人的な感想として、英文をブロック単位で捉えられるようになったとも感じています。
たとえばREMSに
”They turned off their new cellphones in our English class yesterday.”(Book3 Lesson I 11より)
という文がありますが、これが頭の中で自動的に
“They turned off / their new cellphones / in our English class / yesterday.”
と区切られるような感覚です。
英文をなんとか覚えようとした結果、脳が勝手にブロックに分けて整理してくれてる感じ。
ブロック単位で英語を捉えらえるようになったおかげで、英語が以前より話しやすくなったと思います。
REMSはダイレクトメソッドに加えて英語の「型」を習得させるオーディオ・リンガル・メソッドも採用していることが、この違いに表れていますね。
カランメソッドにはこのようなドリルがないので、REMS特有のメリットといえるでしょう。
違い③:テキスト料金
REMSはテキストを無料ダウンロードできるのに対し、カランメソッドは別途購入が必要です。
電子版で1冊1,760円なので、仮にステージ1~12まで全部そろえると21,120円と結構な金額になります。
レッスン料金以外に追加費用がいらないのも、REMSのメリットですね。
【結論】カランメソッドとREMS、どっちを選ぶ?
というわけでカランメソッドとREMSをいろんな観点から比較してきましたが、結論、どちらを選べばよいのでしょうか?
私のおすすめはREMSです。
レッスンはどちらも楽しいですしそれぞれ違う良さがあるので難しいですが、、どっちか選べと言われたらREMSですね。
- いろんな種類のドリルがある
- テキストが無料
- 自分で考える時間が与えられる(※個人的な好みです)
これらのメリットがやはり大きいなと思いました。
ただ、カランメソッドで英語力が上がったという人も多いので、どちらも受講してみて自分に合ったほうを選ぶのが一番だと思います。
英語を英語で捉える英語脳の形成、正確な文法の習得、発音の改善、語彙の強化はカランとREMSの両方で期待できる効果です。
楽しく取り組めそうだったり、続けたいと思える方のメソッドを選びたいですね。
おわりに
今回はQQ EnglishのカランメソッドとREMSを比較しました。
「どっちがいいか迷って決められない!」という場合はREMSをおすすめしますが、ぜひご自身の目的や好みに合ったメソッドを選んでいただければと思います。
QQ Englishでは無料体験レッスンを2回受講できます。
初回はレベルチェック、2回目は好きなカリキュラムなのでカランかREMSのうち気になる方を試してみてもよいかもしれません。
この記事が参考になりましたら幸いです。