結論からお伝えすると、Weblio英会話は「英検3級~1級の面接対策」に対応しています。
ただし注意点もあるので、記事で詳しく解説しますね。
Weblio英会話の概要 | |
月額料金 | 2,880円(月4回)~ |
講師 | フィリピン人 |
教材 | 日常英会話、ビジネス英会話、旅行英会話、ニュース教材、カジュアルトーク、コラムディスカッション、初級文法、発音、TOEIC®対策、中高生向け外部試験対策、世界文学、マンガ教材、写真描写、子供向けなど(全て無料) |
レッスン提供時間 | 24時間365日 |
通信ツール | 独自システム(SkypeやZoom不要) |
無料体験回数 | 1回 |
Weblio英会話の英検対策教材とは?
Weblio英会話の英検対策教材は「中高生向け外部試験対策」といいます。
「外部試験」という名称ですが、内容を見ると実質的には英検対策です。
- 面接試験(二次試験)のみ対応
- 中学3年生~大学上級までの全5種類
- 各レベルごとに14レッスン用意
英検各級との対応関係は以下のとおりです。
Weblio英会話 | 英検 |
中学3年生レベル | 3級 |
高校1~2年生レベル | 準2級 |
高校3年生レベル | 2級 |
大学中級レベル | 準1級 |
大学上級レベル | 1級 |
Weblio英会話の英検対策教材の注意点
Weblio英会話の英検対策教材の注意点。それは
英検の試験形式と100%同じではない
ということです。
内容は英検面接とかなり近いですが、英検の模擬試験を受けるつもりで受講すると戸惑うかもしれません。
Weblio英会話の英検対策教材と英検面接試験の違いとは?
Weblio英会話の「中高生向け外部試験対策」が実際の英検面接と異なる点は、以下のとおりです。
- (イラストの展開を説明する問題で)ステップを踏んで回答を作っていく
- (自分の意見を伝える問題で)賛成・反対の両方の立場で回答する
- 問題ごとに講師のフィードバックが入る
- (準1級・1級で)簡単な日常会話に関する問題はない
- (1級で)トピックに関する質問はない
- 資料から情報を読み取って答える問題がある
詳細はこちらの表をご覧ください。
中高生向け外部試験対策 | 英検二次試験 | 英検との主な相違点 | |
3級 | ・パッセージ(文章)の音読 ・パッセージについての質問 ・イラストについての質問 ・受験者自身の意見などを問う質問 ・資料の情報を問う質問 | ・パッセージ(文章)の音読 ・パッセージについての質問 ・イラストについての質問 ・受験者自身の意見などを問う質問 | ・資料から情報を読み取って答える問題がある |
準2級 | ・パッセージ(文章)の音読 ・パッセージについての質問 ・イラストについての質問 ・受験者自身の意見などを問う質問 ・資料の情報を問う質問 | ・パッセージの音読 ・パッセージについての質問 ・イラストについての質問 ・受験者自身の意見などを問う質問 | ・資料から情報を読み取って答える問題がある |
2級 | ・パッセージ(文章)の音読 ・パッセージについての質問 ・3コマのイラストの展開を説明 ・受験者自身の意見などを問う質問 ・資料の情報を問う質問 | ・パッセージの音読 ・パッセージについての質問 ・3コマのイラストの展開を説明 ・受験者自身の意見などを問う質問 | ・(3コマのイラストを説明するパートで)答えを助ける質問がある ・(受験者自身の意見などを問う質問で)賛成・反対の両方の立場から回答する ・資料から情報を読み取って答える問題がある |
準1級 | ・4コマのイラストの展開を説明 ・受験者自身の意見を問う質問 ・資料の情報を問う質問 | ・簡単な日常会話 ・4コマのイラストの展開を説明 ・受験者自身の意見を問う質問 | ・(4コマのイラストを説明するパートで)答えを助ける質問がある ・(受験者自身の意見などを問う質問で)賛成・反対の両方の立場から回答する ・資料から情報を読み取って答える問題がある |
1級 | ・スピーチ ・スピーチに関する質問 ・資料の情報を問う質問 | ・簡単な日常会話 ・スピーチ ・スピーチに関する質問 ・トピックに関連する質問 | ・スピーチのフォーマットが用意されている ・トピックに関連する質問がない ・資料から情報を読み取って答える問題がある |
違い①:(イラストの展開を説明する問題)ステップを踏んで回答を作っていく
英検2級と準1級には、問題カードに描かれたイラストの内容を説明する問題があります。
実際の英検面接ではナレーションのみ行いますが、Weblioのレッスンではまずナレーションを作るための補助となる質問に答えます。
たとえば以下は「大学中級レベル1(準1級に対応)」の教材で聞かれる質問です。
・In the first picture, what did the student see?
・In the second picture, what did the student do?
・In the third picture, what was the girl doing?
・In the third picture, what was the boy thinking?
このように、1コマずつ区切って質問されます。
この後、同じイラストを使って実際の英検と同じ形式でナレーションを行います。
違い②:(自分の意見を伝える問題)賛成・反対の両方の立場で回答する
英検2級と準1級の面接試験では、受験者自身の意見を問う質問があります。
面接本番では賛成(Yes)・反対(No)のどちらかを選んで意見を伝えますが、Weblioのレッスンでは賛成・反対の両方の立場で回答を作成します。
本来の自分の考えとは違う立場でも回答できるようにすると、本番で想定外の質問が来ても柔軟に対応できる力が身に付きますね。
物事をいろんな側面から見るという点で、考え方の幅を広げたり思考力を向上させたりといった効果も期待できそうです。
違い③:問題ごとに講師のフィードバックが入る
Weblioのレッスンでは、1つの問題に答えるごとに講師からフィードバックがもらえます。
文法などの間違いがあればすぐに訂正され、正確な英文が定着しやすいのがレッスンの利点ですね。
また、講師が「こんな表現もできるよ」と教えてくれるので、語彙の幅が広がります。
違い④:(準1級・1級)簡単な日常会話に関する問題はない
英検準1級と1級では、試験冒頭で面接官と簡単な会話を行います。
しかし、Weblioの教材には簡単な日常会話に関する問題はありません。
ただ、日常会話といっても自己紹介を中心とする身近な質問なので、レッスン冒頭で講師と交わす会話と変わりません。
英検対策テキストを数多く手掛ける旺文社のサイトでは
そのあと、簡単な日常会話が行われます。「海外に行ったことがありますか?」などカジュアルな質問を皮切りに、2、3往復程度のやりとりであることが一般的です。この会話はウォームアップで、採点には含まれません。
出典:英検準1級面接の問題と流れ・合格のコツ・使えるフレーズ
それから簡単な日常会話が行われます。「今日はここまで何で来ましたか?」「お仕事は?」など、カジュアルなやりとりです。この会話はウォームアップで、採点には含まれません。
と書かれています。
準1級・1級いずれも採点には含まれないとのこと。
準備としては英語で簡単な自己紹介ができるようにしておけば問題ないでしょう。
違い⑤:(1級)トピックに関する質問はない
英検1級の面接ではスピーチに関する質問に加えて受験者が選んだトピックに関する質問がありますが、Weblioの教材では扱われていません。
1回のレッスンで「スピーチ作成」と「スピーチに関する質問」を2セット行うのでスピーチ対策は十分ですが、より広い視点からの質問に答える対策を別途行う必要がありそうです。
違い⑥:資料から情報を読み取って答える問題がある
すべての級について、英検面接にはない「資料から情報を読み取って答える問題」があります。
おそらくTOEICスピーキングの「提示された情報に基づく応答問題」を意識したものでしょう。
英検の試験形式と全く同じ内容の教材は作れない大人の事情があるのかな…?と推測しますが、問題は簡単なので「おまけ」みたいな感じです。
以上、Weblio英会話の英検対策教材と実際の英検面接の違いの解説でした。
Weblio英会話の「中高生向け外部試験対策」は模擬試験というより英検面接に合格するための実力を養成するためのレッスンとなっています。
実際の面接試験の流れを確認しておきたい場合、英検公式サイトで各級の面接試験の流れがわかる「英検バーチャル二次試験」が公開されていますので、ぜひ見てみてください。
結論としては「英検バーチャル二次試験」で面接の流れを把握してWeblio英会話の英検対策教材でレッスンを受ければ英検対策はバッチリだと思います。
ただし、1級に関してはトピックに関連する質問に対応できるよう、Weblioの教材以外にも幅広く準備しておく必要がありそうです。
【体験談】Weblio英会話の英検対策教材でレッスンを受けてみた
私もWeblio英会話の「中高生向け外部試験対策」レッスンを受講してみました!
今回選んだのは英検準1級に対応した「大学中級レベル」の教材です。
予約の仕方は簡単。レッスン内容を指定する画面で受講したい教材を選べばOKです。
- コース:「中高生向け外部試験対策」を選択
- 種類:受験級に対応するレベルを選択
- 教材:1~14から選択(どれも難易度は同じ)
レッスンを受けてみて良かった点は、講師が自分の回答をすぐにブラッシュアップしてくれること。
自分がどこを間違えてしまったのか、他にどんな使える表現があるのかをチャットボックスに書き込んでくれるのでレッスン中も理解しやすいですし、レッスン後の復習にも便利でした。
レッスンの最後には、私が言った英文を訂正した文章の一覧をチャットボックスに送ってくれたのも良かったです。
自分が言った内容の英文なので、参考書の例文などよりも記憶に残りやすいと感じました。
おわりに
今回はWeblio英会話の英検対策教材について解説しました。
英検3級~1級の面接試験に臨む方はぜひ試してみてください。
また、英検の受験予定がない方もスピーキング力の向上に使える教材だと思いました。
レベル別に分かれているので自分に合った教材を選べますし、レッスンではアウトプット→講師のフィードバックの繰り返しで英文を組み立てる力、自分の意見を英語で伝える力を集中的に身に付けられますよ。
Weblio英会話の無料体験をまだ受けていない方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
無料体験レッスンでも「中高生向け外部試験対策」が受講可能です。
※2023年3月時点