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【映画で英語学習】「ローマの休日」の英会話フレーズ・名言

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公開から70年が経った今も、世界中で愛され続ける名画「ローマの休日」。

当時新人だったオードリー・ヘプバーンは本作でアカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞し、一気にスターダムにのし上がりました。

オードリー演じるアン王女と、グレゴリー・ペック演じる新聞記者ジョーの会話を中心にストーリーが展開するため、英語学習に適した作品としても知られています。

この記事では、そんな永遠の名作「ローマの休日」に出てくる便利な英会話フレーズと名言をご紹介します。

「ローマの休日」のあらすじ

ヨーロッパ某国の王女アン(オードリー・ヘプバーン)は、ローマを訪問中、王室の公務に疲れてこっそり夜のローマ市街へと抜け出す。

ベンチで眠っているアンを偶然見つけたアメリカ人新聞記者ジョー(グレゴリー・ペック)は、仕方なく彼女を介抱し、自分のアパートへと連れて帰る。

翌朝、アンが王女であると気づいたジョーは、カメラマンの友人アーヴィングの協力を得てスクープ記事にしようとたくらむ。

ジョーは偶然の再会を装いローマの街を楽しむアンに話しかけ、王女だと気づいていないフリをしてローマの案内を申し出る。

スクープ記事のために撮影されているとも知らず、アンはジョーとローマ観光を満喫するが…。

「ローマの休日」の使える英会話フレーズ11選

前述のとおり、「ローマの休日」は会話が多く内容もわかりやすいので英語学習に適した映画です。

以下では、英会話で使えそうなフレーズをピックアップしました。

英会話フレーズ①:Why can’t I sleep in pajamas?

日本語訳:どうしてパジャマを着て寝てはいけないの?

✅in [服] = [服]を着て

「~を着て」を訳そうとすると「wear」が思い浮かびますが、英語では「in ~」でシンプルに表現できます。

有名なSF映画「Men in Black(メン・イン・ブラック)」というのもありますね。
「黒い服を着た男たち」という意味です。

このように「in + 色」で「〇色の服を着て」と言うことができます。
前置詞は便利ですね。

英会話フレーズ②:I’m too tired to sleep.

日本語訳:疲れすぎて眠れない。

✅too … to ~ = …すぎて~できない

学校英語でもおなじみのtoo to構文です。
こうやって映画でも使われているのを見ると、学校英語もしっかり役に立つんだなと安心しますよね^^

ぜひフレーズごと覚えてしまいましょう♪

英会話フレーズ③:Uncover her arm, please.

日本語訳:彼女の袖をまくって差し上げて。
(直訳:彼女の腕の覆いを取って差し上げて。)

✅uncover ~ = ~から覆いを取る

眠れないと訴えるアン王女に医者が注射を打つ場面。

これも直訳しようとすると「まくるって英語でなんて言うんだ…?」とフリーズしそうですが、「uncover」を使うとこんなに簡単に表現できるんですね。

なかなか日本語にはない発想ではないでしょうか?
洋服の袖ではなく、腕に注目してるのが面白いですよね。

英会話フレーズ④:It may take a little time to take hold.

日本語訳:薬が効いてくるまでには少し時間がかかります。

✅take hold = (薬)が効いてくる

知らないと出てこない表現。意味を推測するのも難しいですよね。
こういうのはコツコツ覚えていくしかなさそうです。

✅It takes time to do = doするには時間がかかる

も汎用性が高い表現なので、あわせて覚えてしまいましょう!

英会話フレーズ⑤:I gotta get up early.

日本語訳:早く起きなきゃいけないんだ。

✅gotta = got to = have/has got to = have to

ネイティブはよく使うけど学校では習わない表現ランキング第1位では?と思うのがこの「gotta」。

上記のとおり「have/has got to」の省略形で、意味は「have to」と同じです。

発音は「ガタ」より「ガラ」に近いです。
本当によく使われるので、何度か音読して慣れておきましょう。

英会話フレーズ⑥:It can happen to anybody.

日本語訳:それは誰にでもあり得ることだよ。

これも直訳しようとするとうまく言えないですよね。

「誰にでもあり得る」→「誰にでも起こり得る」→「happen to anybody」

このように「日本語→英語」ではなく「日本語→英語にしやすい日本語→英語」の3ステップを踏むことはとても大事。

日本語力の高い人は英語も上達しやすい理由がここにあります。

日本語の表現が豊富だと、「日本語→英語にしやすい日本語」の翻訳がスムーズなので英語が喋りやすいわけです。

英語の勉強と並行して、日本語力も高めていきたいですね(自分に言ってる)。

英会話フレーズ⑦:I’m afraid I don’t know anybody by that name.

日本語訳:悪いけど、そういう名前の人は知らないな。

✅by that name = そういう名前の

「somebody/anybody/nobody + by that name」で「そういう名前の人」という意味になります。
知らないと「by」は出てこないですよね。

ちなみに「know 人 by name」は「その人の名前だけは知っている」という意味です。

英会話フレーズ⑧:I’ll run a bath for you.

日本語訳:お風呂を入れてあげますね。

「run a bath」で「お風呂を入れる」になるのか…!
と驚いたのでピックアップしました。

浴槽にお湯を流すから「run」を使うのだそうです。

すでにお湯が入っていて温める(追い焚きする)場合は「reheat the bath water」などと言えます。

英会話フレーズ⑧:Tell you what.

日本語訳:じゃあこうしよう。

アンにやってみたいことを聞いた後、ジョーが「Why don’t we do all those things together? (それ全部一緒にやってみない?)」と誘う前に言ったフレーズ。

提案や申し出をするときによく用いられます。

英会話フレーズ⑨:Couldn’t we go over tonight?

日本語訳:今夜行ってみませんか?

✅go over = 行く

アンが夜の船上ダンスパーティーにジョーとアーヴィングを誘ったときのセリフ。

アーヴィングは「Hey, why not? (よし、そうしよう)」と答えています。

ここではgo overが自動詞として使われていますが、他動詞だと「~を見直す、調べる」という意味になります。

たとえば黄色いハイライトの部分をチェックしてもらいたいときは

Could you go over the yellow-highlighted portions?

などと言えばOKです。

英会話フレーズ⑩:I have to go now.

日本語訳:もう行かないと。

映画の終盤でアンがジョーに言ったセリフ。

「have to」は自分の意思とは関係なく、外的要因でそうせざるを得ないときに使う表現です。

一方、「need to」は自分の意思でそうする必要があると判断したときに使う表現。

「できることならジョーとこのまま一緒に暮らしていきたいけれど、私には王女として公務に戻る義務がある」という気持ちが表れていますね。

この場面のやりとりは見ていてとても切ないです。

英会話フレーズ⑪:You can’t hold out on me.

日本語訳:俺に隠し事はできないよ。

✅hold out on [人] = [人]に隠し事をする

これも初見ではどんな意味かわからないですよね。

・Don’t hold out on me. (私に隠し事はしないで。)
・Are you holding out on me? (私になにか隠してる?)

これもネイティブがよく使う便利な表現です。

「ローマの休日」の名言4選

ローマの休日はコミカルな会話を中心に構成されています。

そのため、人生の教訓になるようないわゆる「名言」というより、アンの成長や各キャラクターの魅力が垣間見える「名セリフ」の多い作品です。

名言①:Well, mostly you might call it public relations.

日本語訳:ええと、世間で言うところの広報かしら。

ジョーに父親の職業を聞かれたときのアンのセリフ。

アンは身分を隠しているので「国王です」と正直に答えるわけにはいかないわけです。

そこで苦し紛れに出たのが「広報」!
たしかにそう言えなくもありませんね^^

このシーンのやりとりはコミカルでくすっと笑えます。

名言②:You beast, it was perfectly all right!

日本語訳:ひどい人、全然大丈夫なんじゃない!

有名な「真実の口」のシーンのセリフです。

真実の口は「嘘つきが手を入れると噛み切られる」という伝説があるローマの彫刻。

ローマの休日ではジョーが手を入れたときに抜けなくなるという悪ふざけをします。
アンは驚いてパニックになりますが、冗談だということがわかってこのセリフを言いました。

実はこのシーンはグレゴリー・ペックのアドリブ(監督は了承済み)だったそう。
演技ではなく、オードリー・ヘプバーンの素の反応がこれだけの名シーンになったのがすごいですよね。

オードリーの可愛らしさが爆発しているので、これから見る方はぜひ注目してください。

名言③:Well, life isn’t always what one likes. Is it?

日本語訳:うーん、人生っていつも自分の好きなようになるわけじゃないでしょ?

映画の終盤、別れのときが近づいてきたシーンでジョーが言ったセリフ。

アンも「そうね」とうなづきます。

アンほどこの言葉が身に沁みている人も少ないのではないでしょうか。

この時点ではアンは自分の正体がバレてることに気づいていません。

だからこそ「身分が違いすぎる二人でも人生が思うようにいかないのは同じ」だということが暗に示されて印象的なセリフとなっています。

名言④:Rome! By all means, Rome. I will cherish my visit here in memory, as long as I live.

日本語訳:ローマです!なんといっても、ローマです。この地を訪れた思い出を、私は生涯忘れないでしょう。

「ローマの休日」という映画の象徴とも言える名セリフ。

映画の最後に聞くと、この一言にどれだけアン王女の深い想いが込められているかがよく分かります。

「命ある限り忘れない」という言葉、もう二度と会えない相手だからこそ余計に重く響きますね…。

ただ、映画の序盤でアンがジョーの住所を聞いてるんですよね。
もしかしたら再会できる可能性もゼロではないのかもしれません(そうであってほしい!)。

…と、こんな妄想をしてしまうくらいw本当にお似合いな二人でした。

おわりに

ローマの休日は私も大好きな映画の一つです。

「こんなに美しい人がいるのか…!!」というくらい、オードリー・ヘプバーンの可憐で高貴な美しさに魅了されました。
くるくる変わる表情も魅力的で、まさに妖精です。

オードリーに見とれて忘れがちですが、相手役のグレゴリー・ペックも超イケメン。
寝坊したり家賃を滞納したりと結構なダメ男である一方、新聞記者らしく教養があり、アンに対する振る舞い方もスマートで素敵です。

友人のアーヴィングもしっかりいい味出してました。

笑い、涙、恋愛、友情…といろんな要素が2時間に詰まっており、一切の無駄がないまさに「名画」。

名場面ばかりの本作ですが、やはり圧巻のラストシーンが忘れられません。
何度見ても号泣してしまいます…。

使える英会話表現がたくさん盛り込まれた名作「ローマの休日」で、みなさんもぜひ英語を学んでみてください。

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