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【完全版】英単語の覚え方のコツ【3か月で2000語覚える5つの方法】

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今回は「英単語の覚え方のコツ」をお伝えします。

私は昨年、3か月ほどで英検1級の単語2000語を覚えました。

具体的には、1日2時間の学習×3か月で2000語を「全く知らない状態」から「単語を見て意味が1つ以上思い浮かぶ状態」にしました。

以下ではそのときに使った5つの勉強法をすべて公開します。
この5つ以外は何もしていません。

この記事を読んで実践していただけば、確実に単語を覚えられます。

英検に向けた準備中に「もう無理、覚えられない・・・」と半泣きになった私ですら
英検1級の本試験では語彙問題で全問正解できたのですから。

「単語がなかなか頭に入らない」
とお悩みの方は、参考にしていただければ嬉しいです。

英単語の覚え方のコツ:5つの学習法

私が3か月で2000語覚えるために行ったことは、以下の5つです。

  1. 1冊の単語帳だけをひたすら繰り返す
  2. すきま時間に単語帳の音声を聞く
  3. 覚えられない単語を紙に書きだす
  4. Google画像検索
  5. 語源を調べる

順番にみていきましょう。

1. 1冊の単語帳だけをひたすら繰り返す


短期間で大量の英単語を覚えようとする場合、まず大切なのは覚えるべき対象を明確にすること。

これ!と決めた単語帳を1冊用意し、「ここに載っている単語を完ぺきにするぞ」と決意することがスタートです。

10冊の単語帳を中途半端にやるよりも、1冊の単語帳を徹底的に繰り返すほうがはるかに身になります。

どの単語帳を選ぶ?

書店に行けばたくさんの単語帳が出ているので、迷ってしまいますよね。

ぱらぱらとページをめくってみて好きなものを選ぶのでもいいと思いますが、
以下の2つのポイントは最低限押さえておきましょう。

  • 例文が付いていること
  • 音声が聴けること(ダウンロードorCD)

例文がないと、その単語がどんなふうに使われるのか分からず、ニュアンスも掴めないので学習効果が半減してしまいます。
(ほとんどの単語帳は例文付きだと思いますが、念のため)

また、音声が聴けることも必須です。
「耳から覚える」のはかなり重要。
記憶に残りやすいのはもちろん、発音も学べて一石二鳥の効果があります。

私のおすすめの単語帳は、

  1. 英検の『でる順パス単』シリーズ
  2. DUO 3.0

です。

いろんな単語帳がありますが、結論としてはこれだけで十分。

自分のレベルに合ったパス単を使い、実際に英検を受けていけば、英語力は着実に伸びていきます。

英検を受けないのであれば「DUO」がおすすめです。
この単語帳は「単語→例文」という通常のスタイルとは逆で、

「例文→単語」

の順番で掲載されています。

語彙レベルはTOEIC600~780点、英検準1級と書いてあるものの、対象者はもっと広いと思います。

おそらく一般的な大学受験生~英検1級レベルの人まで幅広く使える本ではないかと。
理由は以下の2つです。

見出し語のほかに派生語・関連語・同意語・反意語が詳しく掲載されているので、段階に応じて学習できること

単語だけでなく熟語もたくさん掲載されていること(見出し語だけで997語、総掲載数では2,841語)

CDが別売りなのが惜しいですが、長く使えることを考えれば買う価値はあるかなと思います。
基礎用と復習用の2種類があり、それぞれ以下の内容が収録されています。

[基礎用]
見出し英文和訳→見出し英文(スロースピード)→各見出し語→見出し英文(ナチュラルスピード)

[復習用]
見出し英文(ナチュラルスピード)のみ

私は両方購入しましたが、復習用だけで十分かもしれません。

具体的な勉強方法は?

1冊単語帳を用意したら、以下の手順で進めます。

  1. すべての見出し語をチェックし、知っている単語にマーカーを引く
  2. 知らない単語のみ、「単語」と「日本語の意味」を眺める
  3. 「発音」をさらっとチェックし、発音or脳内再生してみる
  4. ②、③の繰り返し
  5. 見出し語が9割方完成したら、同義語や反意語を覚える

これだけです。
ポイントは「最初から覚えようとしない」こと。

知らない英単語が大量に頭に入ってくるだけで、脳にはかなりの負担がかかっています。
そのうえ「覚えなさい!」と言ったら嫌になってしまいます。

単語を覚えようと思ったら、基本的には「何度も繰り返す」しかありません。

逆に言えば、何度も繰り返せばいつかは覚えてしまうものです。

どんなに英語が苦手な人でも、

station → 駅
house → 家

のような基礎単語は意味を知っていますよね。

これは、数えきれないくらい何度も見たり聞いたりしたからです。

難しい単語も同じで、何度も見たり聞いたりしていれば覚えるもの。

ですが、どんなに覚えようと頑張っても1~2回見たくらいでは普通は覚えられません。

すぐには覚えられなくて当たり前
何度も繰り返していれば、いつか覚えられるだろう

と楽観的に構えておくことが大事です。

特に最初の2~3周は「単語を眺める」だけでもいいくらいですよ。

まずは「単語帳10周」を目安に、焦らず淡々と進めていきましょう。

Q. 日本語の意味がいくつか掲載されている場合、全部を覚えるべき?

A. 「まずは1個覚えることに集中すべき」だと私は思います。

なぜかというと、覚えた1個の意味が他の意味を覚えるときに記憶のフックになるからです。

いろいろ覚えようとしてすべてが曖昧になるよりは、確実に覚えた1個をきっかけに他の意味も連想できるようにしたほうが効率的だと考えています。

2. すきま時間に単語帳の音声を聞く


単語学習には音声が必須です。

私が英検に向けて勉強したときは、ヒマさえあれば単語帳の音声を聞くようにしていました。

たとえば通勤の行き帰りや買い物中など、耳だけ空いている時間を使っていましたね。

パス単に関しては、旺文社の「英語の友」という無料アプリが素晴らしいです。

iTunesにファイルを保存してiPodに同期する手間が不要なのはもちろん、

  • 再生速度が変更できる(0.5倍速~2倍速)
  • バックグラウンド再生ができる
  • リピート/シャッフル機能がある

と便利機能も豊富で完璧です。

パス単と過去問集をダウンロードすれば、
このアプリだけで単語・リスニング・面接の勉強ができてしまいます。

英語の友がなかったら合格できなかったかも…と思うくらい役立ちました。
英検だけでなく、旺文社の参考書を使っている人は絶対に利用したほうがいいです。

3. 覚えられない単語を紙に書きだす


基本的な覚え方は上記1と2です。

ただ、単語帳を回していくと「どうしても覚えられない苦手な単語」に出会ってしまうもの。

目安としては、学習開始から2か月くらい経ったときに

「まったく覚えていない・・・」
「意味が少しも思い浮かばない・・・」

という場合は、その単語を紙に書きだすことをおすすめします。

あまり時間を掛けずに、殴り書きでもいいのでどんどん書きだしていきましょう。

↑ひたすら書き写していきます。

一つひとつ発音しながら、単語によってはアクセント記号も付けておくと復習時に便利です。

この方法は、次のような利点があります。

  1. 書くことで頭に入りやすくなる
  2. 苦手な単語だけを反復学習できる

書くというのは時間がかかるのであまりやりたくないのですが、やはり効果があります。

とはいえ、同じ単語を10回書く・・・とかは手が疲れるだけなのでやめましょう。

発音しながら、かつ意味をイメージしながら、紙に書きだしていくと結構頭に入っていきますよ。

ぜひ試してみてください。

一番効率的なのは「単語帳を何度も眺める」方法なのですが、
特に覚えづらいものについては手を動かしてみるとスッと覚えられたりします。

一度書いただけでは覚えられなくても、書きだした紙を見直すことで苦手な単語に特化した復習ができるのも利点。

単語帳だと、すでに覚えた単語も目に入ってしまうので効率が落ちます。
こうした「苦手単語リスト」を作っておくと、試験前の追い込み時期に便利ですよ。

【補足】意味が似ている単語グループをまとめる

「意味が似ている単語をまとめておく」のも良い方法です。

1級勉強中に似たような意味の単語がたくさん出てきて「無理!」となったので整理してみました。

少し手間はかかりますが、一度まとめてしまうと記憶の定着にかなり役立ったのでオススメです。

4. Google画像検索

よく推奨される方法ですが、やはりGoogle画像検索はかなり使えます。

文字情報だけではイメージが浮かばず、頭に入っていかない..という単語があれば、ぜひ検索してみましょう。

たとえば、私はlevitateという単語がなかなか覚えられませんでした。

「空中を浮遊する」という意味なのですが、どうも単語と意味が一致しなかったんですね。

そこでGoogle画像検索してみたところ・・・

実際に人が空中に浮かんでいる画像を見たら、一瞬で頭に入りました。

すべての単語を検索するのは時間的に難しいと思いますが、「どうしても覚えられない!!」という単語があったらまず画像検索してみることをおすすめします。

それまで全然覚えられなかったのに「スッ」と感覚が掴めてしまうことも多いと思います。

見ただけで終わってしまうと忘れるので、ざっと検索結果を見てイメージを掴んでから特にわかりやすい画像を1枚選んで意識的に記憶に刷り込むと効果倍増です!

5. 語源を調べる

Google画像検索をしても覚えづらい場合、語源を調べるとヒントがもらえるかもしれません。

「〇〇〇(覚えたい英単語) 語源」

で検索すれば、語源を紹介しているサイトが見つかったりします。

語源と言われてもあんまりピンと来ないという方は「英単語の語源図鑑」で基本的な知識をざっと学んでおくと後々役立つと思います。

語源を知っておくと、他の似た単語が出てきたときに意味がなんとなく推測できるのが強みですね。

英単語を覚えられない人はいない。覚えるまで繰り返さない人がいるだけ


以上、英単語を覚える5つの学習法を紹介しました。

  1. 1冊の単語帳だけをひたすら繰り返す
  2. すきま時間に単語帳の音声を聞く
  3. 覚えられない単語を紙に書きだす
  4. Google画像検索
  5. 語源を調べる

短期間で大量の英単語を覚えるには
「1冊コレだと決めた単語帳を何が何でもモノにする」
というやり方が一番の近道です。

なかなか覚えられなくて辛いときもあるかもしれませんが、諦めずに続けていれば
「あ、なんかけっこう頭に入ってきたかも!!」
と思えるときが必ずやってきます。

そのときまでは辛抱強く、自分のことを信じてあげてくださいね。

また、単語を覚える最強の方法は「実際に話したり書いたりすること」です。

今回のように大量の単語を一気に覚えたいときには向きませんが、使える単語を増やしたいときは「実際に使う」のが最も記憶に残る方法になります。

英語の独り言でも、英語日記でもいいですが、新しく学んだ単語を1つでも使うようにすると定着率が一気に上がります。

受動語彙(読んだり聞いたりして理解できる語彙)とともに、能動語彙(話したり書いたりして使える語彙)も増やしていきたいですね。

上級者向け:イディオムが学べる洋書

今回は単語帳に載っている単語(や熟語)を覚える方法をご紹介しましたが、実は「イディオム」もとても重要です。

海外ドラマや洋画を見ていて、
「単語は全部知っているのに、意味がわからない…」
と思ったこと、ありませんか?

それはもしかするとイディオムを知らないことが原因かもしれません。

イディオムというのは日本語でいう慣用句のこと。

たとえば「cut corners」という表現がありますが、これは「手を抜く」という意味のイディオムです。

単語帳や参考書ではあまり見かけないですよね。

こういう英語特有の、そして日常会話でよく使われる表現が1冊にまとまっているのがこちらの本です。

すべて英語で書かれているので、その表現が持つニュアンスがしっかり学べます。

イディオムは後回しになりがちですが、ネイティブの会話を理解するには避けて通れません。

このことに気づいて上記の本を購入したのですが、面白い表現もたくさんあってスキマ時間に読むだけでも楽しいですし、洋書ながら易しい単語で説明されているので多読教材としても使えています。

「試験英語はだいたいわかるようになったけど、生の英語は難しいな」
と感じている人は、ぜひ読んでみてください。
もうワンランク上の語彙力が身につきますよ。

Kindleだとペーパーバックの3分の1の値段なのでおすすめです。