先日、YouTubeを観ていたらこんな広告が流れてきました。
「聞いているだけでは英語は話せない」
なんという直球のメッセージ!
アルクといえば日本を代表する語学教育の会社です。
私も以前ヒアリングマラソンを受講し、クオリティの高さに感動していました。
そんなアルクの英会話アプリということで、さっそく2週間の無料お試しをやってみました。
この記事では、私がトーキングマラソンを使ってみた感想をレポートします。
トーキングマラソン、効果はあるの?
まず、トーキングマラソンがどんなアプリなのかを簡単に紹介します。
一言でいうと
会話中に自然な英語がパッと口から出るようにするトレーニング
です。
具体的には以下のような練習を行います。
- 日常生活における会話シーンのロールプレイ
- 画面に表示された日本語を6秒以内に英語に変換
- 学んだフレーズの応用・反復練習
「ズバリ、効果はあるの?」
という疑問ですが、
2週間だけでは「スピーキング力が劇的に上がりました!」とは言えません。
ただ、実際の会話で中学英語を使いこなす土台は作れたと思います。
トーキングマラソンの良いところは、
- 単純な表現だけど、いざ口に出そうとすると言葉に詰まってしまう
- 「これ、英語でなんて言うんだろう?」と思わず悩んでしまう
という絶妙なポイントを押さえたフレーズの練習ができること。
たとえば、こんな感じです。
日本語を読んで、英語で言えるかチェックしてみてください。
- きっとうまくいくでしょう。
- プラス思考でいきましょう!
- 新しい上司はどんな人?
- それはよかった。
- なんでもっと厚着してこなかったの?
- それは初耳だね。
<トーキングマラソンの英文例>
- I’m sure things will work out.
- Look on the bright side!
- What’s your new boss like?
- Good for you.
- Why didn’t you wear more cloths?
- That’s news to me.
「日本語は簡単だし、英語も読めばすぐに意味がわかる。だけど反射的に英語が口から出てこない」という方も多いのではないでしょうか?
私も「う〜ん」と迷ってしまうフレーズが沢山ありました。
しかし、英語を見るとどれも中学レベルの単語と文法しか使っていません。
このような「日常生活でよく言いそうだけど直訳では表現できない英語ネイティブらしいフレーズ」をたくさん吸収できるのがトーキングマラソンの特徴です。
中にはこんな表現も。
追試もあるよ。
↓
There’s going to be a make up test.
「追試= a make up test」など学校では習わない表現も豊富なので、語彙も強化できます。
トーキングマラソンの使い方
トーキングマラソンの使い方は以下のとおりです。
1. スキットを選ぶ
1日2回(5時と17時)、3つのスキットが更新されます。
このうち2つが新規のスキットで、最後の1つは復習となっています。
<スタート>ボタンを押すと、トレーニングが始まります。
2. 表示された日本語を英語にして発話
画面に出てくる人が会話の相手です。
相手のセリフの後に日本語が表示されるので、スマホ(またはタブレット)に向かって英語で発話します。
時間制限は6秒。
6秒経つと、自動的に画面が切り替わります。
3. 正解の英文と自分の発話をチェック
正解の英文、自分の発話内容、評価が表示されます。
正解の英文は発音も確認できます。
4. フレーズの反復練習
一通りスキット(4~5往復ほど)が終わると、出てきたフレーズを反復練習します。
正解は1つではないので、模範解答と違う発話をしても自分ができたと思えば「言えた」ボタンを押してOKです。
もう1回練習したい場合は「言えなかった」ボタンを押すと、そのフレーズがまた表示されるので納得するまで繰り返せます。
5. フレーズの応用練習
フレーズの一部の単語を入れ替えて応用練習も行います。
学んだフレーズを応用していろんな場面で使えるようにするトレーニングです。
ここでは、「Can I〜?」をいろんな文章で使う練習をしました。
6. スキットの復習
最後にもう一度、最初の会話をおさらいして1スキット終了です。
左側の「Run」の列が最初の会話、右側の「Run Again」がフレーズ練習後の会話の結果です。
7. スキットの英文と和訳を確認
「スキットの文面を確認する」を押すと、全体の英文と和訳が表示されます。
一度完了したスキットは「スキットセレクト」ボタンからいつでも復習可能です。
トーキングマラソンの優れたところ
トーキングマラソンは、以下の点が優れていると感じました。
- 6秒間の時間制限がある
- フレーズの丸暗記で終わらない
- 毎日のタスクが明確でわかりやすい
①6秒間の時間制限がある
英会話に必要な瞬発力を鍛えるため、6秒以内に答える時間制限は嬉しい機能です。
瞬間英作文に似ていますが、本で練習してるとつい時間をかけて考えてしまったりするんですよね。。
その点、このアプリでは制限時間が過ぎると強制的に画面が切り替わるので、ほど良い緊張感を保ちつつゲーム感覚で取り組めました。
②フレーズの丸暗記で終わらない
フレーズの暗記はスピーキング力向上に有効ですが、応用がきかず期待したほどの効果が得られないことがあります。
この点、トーキングマラソンでは1つの表現について単語を入れ替えていろんな文を作るので、より実践的な練習が積めるんです。
たとえばスキットに「No wonder you’re cold!」というフレーズが出てきた場合
反復練習のパート(”ワークアウト”と呼ばれます)では、
・No wonder you’re tired.
・No wonder she thinks so.
・No wonder you have a headache.
といった英文を作る指示があります。
このように「No wonder」を使っていろんな英文を作りながら、会話で使いこなせるようトレーニングする構成になっています。
さらに、
- ワークアウトで応用文として出題された英文が、別のスキットの中で再登場する
- スキットの中で使われていたフレーズが、ワークアウトの応用文として再登場する
という点も見落とせません。
誰でも、1回見ただけではすぐに忘れます。
同じフレーズに何度も出会ってようやく使えるようになりますが、これを自分でやろうとすると大変な手間と時間がかかるんですよね。。
無意識のうちに復習して記憶に定着させられるのがトーキングマラソンの大きなメリットです。
③毎日のタスクが明確でわかりやすい
多くのアプリでは、あふれんばかりのコンテンツがトップページに表示されています。
コンテンツ量が豊富なのは良いことですが、以下のデメリットもあります。
・「何をやろうかな?」と考える手間がかかる
・いろんなコンテンツに目移りしてしまい、身に付くまで反復できない
これに対して、トーキングマラソンはかなりシンプルです。
その日にやるべきことが明確
まとまった時間が取れなくても、続けられる
スティーブ・ジョブズが選択の回数を減らすために毎日同じ洋服を着ていたのは有名な話。
Decision Fatigue(=決断疲れ)なんて言葉もある通り、何かを選ぶことは思った以上にエネルギーを消費します。
このアプリでは「どのコンテンツにしようかな?」と迷う余地がないため、選択のストレスがありません。
復習スキットもユーザーの習熟度に合わせて自動的に選ばれるので、自分で何を復習するか考える必要がありません。
トーキングマラソンのうーん..と思ったところ
「ここはちょっと…」と思ったのは以下の3点です。
- 意味は合っていても「Excellent」にならない
- 自分の発音がチェックできない
- アプリにしては値段が高い
①意味は合っていても「Excellent」にならない
あらかじめ「正解」のフレーズが決まっているので、たとえばWould you ..? のところをCould you..?と言うと「Great」や「Good」になってしまい、正解率が100%になりません。
自分では分かっているので問題ないのですが、意味が同じであれば「正解」となるような柔軟性があってもよいのではないか?と感じました。
②自分の発音がチェックできない
自分の発音がどう音声認識されたかは表示されるのですが、録音機能はついていません。
なので、発音を自分の耳で聞いて確認できません。
トーキングマラソンではとにかく発話することに集中し、発音は別で練習する必要がありそうです。
③アプリにしては値段が高い
トーキングマラソンは、2週間の無料体験後は月額4,378円になります。
オンライン英会話が1レッスン付いているとはいえ、アプリとしてはこの金額は高いかなと感じました。
「すでにそこそこ喋れる」「たくさん英会話を実践したい」という方はオンライン英会話の方がいいかもしれません。
》トーキングマラソンの詳細を見るトーキングマラソンのレベルは?
トーキングマラソンは
英語の基礎力はあるけど、スピーキングは初級〜中級レベル
という人に最も向いています。
文法に関する解説はほぼないため、中学文法があやしい人(be動詞と一般動詞の区別がつかないなど)には難しいです。
また、会話シーンで相手の英語には和訳が付いてないので(トレーニング後に確認できます)、ある程度のリスニング力もあったほうが取り組みやすいと思います。
まとめると、こんな方に特におすすめできます。
- TOEICは600点以上だが、スピーキングに自信がない
- 簡単な英語がパッと口から出てこないのが悩み
- オンライン英会話で講師の聞き役になっている
- 瞬間英作文の本に挫折した
- 日常生活でネイティブがよく使う語彙や表現を身に付けたい
トーキングマラソンの口コミ・評判
トーキングマラソンを使っている方の口コミを調べてみました。
トーキングマラソンはなかなかいいような気がする。使えるようになったフレーズもある。ただ最近は Netflix のシャドーイングをメインにしててあまり使えてない。
— masuyama13 (@masuyama_13) January 27, 2023
トーキングマラソン570スキット全クリアが見えてきた。年内にはやり切る。しかし、やればやるほど、声出して量こなすの大事だなって感じる。ちょっとずつだけど、「あ、今全然意識せずにスッと英語出てきたな」って感覚が増えてきてる
— ゆーさん (@StudyYusan) December 7, 2022
ここ1年半、毎朝アルクのトーキングマラソンを15分やっていて完全なルーティンとなっている。ふと昨日の夕方の散歩時に歩きながらやったらとても良かった。何故これまでこの活用を思いつかなかった?と思うほど。習慣化した勉強って当たり前になるけど、それによる弊害もあるのかなと感じた。
— ムブロ (@movelog9) January 11, 2023
あとがき:私のトーキングマラソン活用法
私は以下の方法で無料体験を活用しました。
- 毎日5分でも続ける
- 配信された3スキットが完了したら、過去のスキットを復習
- 覚えたいフレーズは、自分の単語ノートにメモ
たった2週間でなんと『58個』ものスキットを学習できました!
思っていた以上にたくさんのフレーズをストックできたので、満足です。
オンライン英会話や独り言などで積極的に使っていければと思います😊
》 トーキングマラソンを詳しく見てみる