大人になってから英語を習得した人の共通点は何でしょうか?
答えは
「英語学習が習慣化していること」
です。
私は独学で英語を学んできたので、日本で英語をマスターした人が発信する情報はよくチェックしていました。
「音読」「例文暗唱」「シャドーイング」「多読」など、推奨される勉強法は十人十色。
しかし、どんな人も絶対にやっているのが「習慣化」でした。
語学の才能がありどんな言語でもすぐ覚えてしまう人なんてほんの一握りです。
日本生まれ日本育ちで英語の達人と呼ばれる人の多くは、やはりとてつもない学習量を積み重ねています。
とはいえ、これから英語を学び直す大人がいきなり「毎日3時間やるぞ!」と言ってもかなり難しいですよね。
じゃあまず何をすればいいのか?
それが「習慣化」です。
・毎日、少しだけ英語に触れることが当たり前になる
・その段階をクリアしたら、徐々に学習時間を増やしていく
・気が付いたら、膨大な学習量が積み上がっている
というのが現実的なパターンだと思いますし、私もそのように英語を学んでいます。
そこで以下では、私が実践している「英語学習の習慣化の3つのコツ」をお話します。
①すでに習慣化している行動に英語を組み合わせる
正直にお話しすると、社会人になってしばらくの間は英語学習をさぼりがちになっていました。
英語学習ゼロ時間の日々が続いて、
「こんな調子じゃ一生英語ができるようにならないな」
という危機感を覚えるようになりました。
そこで、現状を変えるためにまずやったことは
一日のスケジュールの把握と英語学習可能時間の洗い出し
でした。
こんな手順です↓
1. 一日のスケジュールを書きだす(平日・休日ごと)
例えば、平日であれば
6時 起床→身支度、朝食
7-9時 通勤
12-13時 昼休み
20時 帰宅→夕食、シャワー
23時 就寝準備
くらいのざっくりしたスケジュールで十分です。
もちろん繁忙期や用事もあると思うので、あくまで「いつもは大体こんな感じかな」という程度で書きだしてみます。
2. スケジュールの中で英語学習ができそうな時間を見つける
1. で書きだした一日のスケジュールを基に、英語学習に充てられそうな時間を探します。
例えば、
・通勤電車に乗っている時間(1時間)
・昼休み(30分)
・食事を作っている時間(30分)
・寝る前のリラックスタイム(30分)
といった感じでしょうか。
3. どの時間に何をやるのか決める
2. で見つけた時間に、英語学習メニューを組み込んでいきます。
上で挙げた例ですと、
・通勤電車の中では最低限耳は空いているので「リスニング」→TOEIC問題集のリスニング問題を聞こう
・昼休みは「単語帳orテキストを読む」→DUOで単語学習 or TOEIC問題集のリーディング問題の復習をしよう
・料理しながら「リスニング」→ NHKニュースを副音声にして流しておこう
・寝る前は集中できるから「瞬間英作文」→ お気に入りの本 or アプリで練習
もちろん、これはただの一例ですので、ご自身の目標に合ったプランを立てていただけたらと思います。
ポイントは
いきなり英語学習のため”だけ”の時間を作ろうとしない
こと。
これから英語学習を習慣化しようという場合、現状の生活はすべて英語以外のことで埋まっているわけですよね。
そこに、英語のためだけの時間を作り出すのはハードルが高いんです。
だから、すでに毎日あたりまえのようにやっている習慣に、英語を”プラス”することから始めると続けやすいです。
例えば、通勤電車に乗ることは毎日必ずすることなので、そこに英語をプラスするとします。
私は通勤中はいつも好きな音楽を聞いていたのですが、それを英語のリスニング時間に充てることにしました。
最初の頃は音楽を聞きたくなるかもしれませんが、2週間くらい経つと慣れるものです。
これが「毎朝1時間早起きしてリスニング時間に充てる」とかだと絶対に続きません。
同じ1時間でも、どの1時間を選ぶかで結果がガラリと変わるはずです。
なお、より効果的なスケジュールとするためのコツは
できるだけ具体的に決めておく
ことです。
例えば、「通勤電車ではリスニングをしよう」としか決めていないと、いざ電車に乗った時に「さて、何を聞こうかな」と考える時間が出来てしまいます。
そうすると「ま、今日はいつもの音楽を聞こうかな」となってしまったりするものです(たまにならいいのですが、毎日これだと永遠に英語学習が進みません😓)。
こういう事態を避けるため、リスニングをするのなら「このテキストの音声を聞く」とあらかじめ決めておくことが大切になります。
また、一度決めたスケジュールは、生活スタイルや学習の進捗に応じて調整していくことも大事です。
私も「この時間はリスニングじゃなくて瞬間英作文にしよう」とか、いろいろ変更しています。
②「楽しい!」と思えることをする
英語学習が続かないという場合、多くは「つまらないから」だと思うんです。
人間って楽しいことならどんなに忙しくても時間を割いてしまう生き物ですよね?
「時間がない!」といいながら休日はNetflixで映画を延々と観ている…とか。
それに、楽しいことなら続けるのも簡単です。
私はマンガなら毎日何時間でも読み続けられます。
・・・であるならば、
英語学習自体を楽しいものにしちゃえばいいのです!!
私の場合、何もやる気が出ない…というときは、英語学習系YouTubeを視聴したり、海外ドラマや映画を鑑賞したりして、少しでも英語に触れる時間を確保しています。
そうしているうちに、
「あれ、英語楽しい!」
「何言ってるか聞き取れないから、もっと勉強しなきゃ」
という気持ちになって、モチベーションが復活するものです。
モチベーションが上がらないときは、無理してやる気を出そうとしても意味がありません。
楽しい、やりたいと思えることを通じて英語に触れることが大切だと思います。
◆お気に入りのYouTubeチャンネルはこちらで紹介しています。
③英語の試験に挑戦してみる
英語学習が続かないことのもう一つの要因は、「優先順位が低い」ことだと思います。
現代人は、みんな忙しいです。
仕事、家事、育児、介護、友達との時間も大切、でも自分の時間もほしい、旅行にも行きたい…
あれこれ生活に追われていると、いつのまにか英語学習が忘れられてしまいます。
英語はぶっちゃけどうでもいいという方はそれでいいのですが、あなたはどうでしょうか?
「英語を話せるようになりたい」
「英語を使いこなせるようになって仕事に活かしたい」
「中途半端な英語力で終わりたくない」
こういう気持ちがある方におすすめしたいのは、英語の試験に申し込んでみることです。
特に留学するのでなければ、TOEICや英検が一般的だし取り組みやすいと思いますが、何でも構いません。
仮のものでもいいので、明確な目標ができると学習に勢いがつきます。
お金を出して受験するからには、やっぱり良いスコアを取りたいし、合格もしたい。
これは誰しも思うこと。
こういう「人間の習性」を利用して、一気に英語学習を加速させましょう。
私は思いつきで英検1級に申し込んでからの3カ月半、人生で一番真剣に英語を勉強しました。
日本にいながら、しかも働きながら英語学習を続けるのは時に大変なこともあると思うのですが、たまに試験を受けることによって日々によい緊張感が生まれ、メリハリのある充実した生活が送れます。
英語学習を習慣化し、最短期間で英語力を上げたい人には、英語の試験を活用することがおすすめです。
まとめ:あらゆる手段を駆使して毎日英語に触れる
今回は、「英語学習を習慣化するための3つのコツ」についてお話しました。
✔すでに習慣化している行動に英語を組み合わせる
✔「楽しい!」と思えることをする
✔英語の試験に挑戦してみる
私も引き続き、毎日必ず英語に触れることを大事にしていこうと思います。