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【2024年最新版】英語翻訳コンテスト情報まとめ【無料あり】

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

翻訳コンテストは自分の翻訳レベルを客観的に測れる貴重な機会です。

入賞すればそのまま翻訳家デビューできるコンテストもあり、とても夢がありますよね。

ほとんどのコンテストには賞品が用意されているので、おのずと気合も入ります。

もちろん、訳文の作成を通じて得られる

  • 英語力を一気に伸ばせる
  • 日本語力を磨ける
  • 翻訳スキルが格段に上がる

といった効果が一番の収穫といえるでしょう。

私は翻訳の仕事を始めてから応募するようになりましたが、
職場の外での評価を知ることは良い刺激になりますし、スキル向上にかなり役立っているなと感じます。

そこでこの記事では、英語の翻訳コンテスト情報をまとめました。

また、入賞の確率を上げるために押さえておくべき3つのポイントも紹介します。

この3つのポイントは誰かに教わったものではなく、
コンテストの入賞作品と解説を分析して編み出したものです。

初めのころは落選が続きましたが、これらのポイントを意識したことでアメリアで第1位をいただき、Japan Newsでも連続入選しました。

翻訳コンテストに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください😊

【無料あり】英語翻訳コンテスト情報

まずはどんな翻訳コンテストがあるのかを見ていきましょう。
賞品も要チェックです!

以下は記事執筆時点の情報です。
ご応募の際は必ず公式サイトから最新情報をご確認ください。

アメリア翻訳コンテスト

翻訳者ネットワーク「アメリア」が開催する翻訳コンテストです。

  1. 開催頻度:2~4か月に1度
  2. 参加費:無料
  3. 賞品:Amazonギフト券(5000円/3000円/2000円)

アメリアの無料お試し会員になることで参加できます。

課題は和訳が多いです。分量が少ないので、気軽に応募できるのがおすすめポイント。
(しかもその割に賞品がGood!)

また、このコンテストは「レーティング」というシステムを採用しています。
会員同士がお互いの訳文を評価して、その平均評価が高かった上位3名が入賞となります。

他の参加者がどうやって訳したのかを見るのは楽しいですし、とても勉強になりますよ。

応募しなくてもレーティングには参加できます。
「レーティング賞」なんてものもあります!

コンテスト開催時は公式サイトに大きく告知されていますので、定期的にチェックしましょう。

アメリアのサイトでは現役翻訳者のインタビューや英語学習に役立つコラムも沢山読めるので、ぜひ一度覗いてみてくださいね。

>>アメリア公式サイトはこちら

The Japan News翻訳コンテスト

読売新聞の英語版(英字新聞)であるThe Japan Newsの翻訳コンテスト。
「Testing Translation」というコーナーです。

  1. 開催頻度:隔週金曜日
  2. 参加費:無料(紙面の購入は必要)
  3. 賞品:全国共通図書カード(2500円/1000円/500円)

読売新聞の記事の一部を英語にするという課題が出されます。

分量はそれほど多くないのですが、
いざ英訳しようとするとかなり難しい!

新聞記事はこなれた日本語が使われているため英語に訳しづらいですが、とても勉強になります。

この翻訳コンテストのお勧めポイントは、毎回The Japan Newsの記者さんが切れ味鋭い講評をしてくれるところ。

これを読むだけでも相当英語力上がると思います。
(もちろん、実際に応募してから読むと効果倍増です!)

紙面は1部150円なのですが、
この翻訳コンテストのコーナーだけでも150円を優に越える価値があることは確かです。

英字新聞だけあって沢山の英文が載っているので、多読教材としても使えますね。

図書カードがもらえるだけでなく、最優秀or優秀に選ばれると名前と訳文、佳作に選ばれると名前が紙面に載ります。
(読売新聞から1部郵送してもらえました!)

どこで買えるのか?という質問に対しては、公式サイトに以下の回答がありました。

お近くの駅売店・コンビニで販売しております。
お近くの取り扱い店舗については、以下の電話番号にお問い合わせください。
0120-431-159(フリーダイヤル) 平日 9:30~17:30

大きな駅のキオスクには売っていることが多いと思いますが、
上記のフリーダイヤルに電話して確認すれば確実ですね。

Japan Timesと間違えないように要注意です!!
(←間違えた人)

>>The Japan News公式サイトはこちら

斉木学園時事英語翻訳コンテスト

斉木学園が主催するWeb上の翻訳コンテスト。
和訳・英訳の両方とも開催されています。

  1. 開催頻度:月1回
  2. 参加費:1,000円~
  3. 賞品:アマゾンギフト券1000円分

参加には無料会員登録と応募チケットの購入が必要になります。
このコンテストの特徴は、応募者全員にプロ翻訳家による採点(5段階評価)が行われること。
また、オプションで添削や質問サービスに申し込むこともできます。

初心者向けの「英日英語検定」「日英英語検定」もあります。
「検定」とありますが、内容はどちらも翻訳です。

参加費がかかりますが、応募すれば必ず翻訳家からフィードバックが受けられるのは有難いですね。

>>斉木学園時事英語翻訳コンテスト公式サイトはこちら

「通訳・翻訳ジャーナル」誌上翻訳コンテスト

イカロス出版「通訳・翻訳ジャーナル」(2月・5月・8月・11月の21日発売)で毎号開催している翻訳コンテスト。

  1. 開催頻度:年4回
  2. 参加費:無料(書籍の購入は必要)
  3. 賞品:賞金3万円/1万円

課題文が長めなうえ、難易度も高いです。

ノンフィックション・フィクション問わず多彩なテーマが扱われていて面白いのですが、入賞するのは相当なレベルの高さが求められるでしょう。

私は翻訳者になりたての頃に応募を試みたのですが、納得のいく訳文が作れず挫折しました…。

「われこそは!」という方はぜひ挑戦してみてください。

※応募のために本雑誌を購入される際は、必ず最新号をご確認ください。

いたばし国際絵本翻訳大賞

板橋区が主催する絵本の翻訳コンテスト。
英語部門とイタリア語部門があり、いずれも課題絵本を日本語に訳します。

  1. 開催頻度:年1回
  2. 参加費:5,700円
  3. 賞品:賞状・賞金

例年8月頃~10月末が申し込み期間なのですが、
定員が1000人なので、早めに申し込んだほうがよいです。

実際、定員に達したとのことで10月上旬には募集が終了していた年もありました。

メールかハガキで申し込み→参加費の振込→課題絵本が届く→訳文を郵送、という流れとなります。

絵本翻訳、楽しそうですよね♪
ハードルは高いですが、勉強になること間違いなし。

例年、最優秀翻訳大賞に選ばれた作品は出版されています。
コンテストをきっかけに翻訳家デビュー!なんて凄いですよね。

興味がある方は8月頃にぜひチェックしてみてください!

>>板橋区立図書館ホームページはこちら

絵本翻訳に挑戦したい方は、こちらの書籍も参考になると思います。

JAT新人翻訳者コンテスト

日本翻訳者協会(JAT)が開催する翻訳コンテスト。
応募資格は「実務翻訳の経験が3年未満」なので注意が必要です。
英日翻訳部門、日英翻訳部門の2部門があります。

  1. 開催頻度:年1回
  2. 参加費:無料
  3. 賞品:英日・日英翻訳国際会議(IJET-31)の参加費、往復交通費、3日分の現地宿泊費、およびJAT年会費1年分無料など

毎年10月初めに課題文とコンテスト実施要項が発表され、
10月末までに訳文を提出、という流れで行われています。

>>日本翻訳者協会(JAT)公式サイトはこちら

インターカレッジ札幌 翻訳コンクール

文芸翻訳家を養成するスクールが毎年開催する翻訳コンクール。
課題は英文小説の一部です。

かなりハードル高めですが、最優秀者には翻訳家デビューの道が開かれています。

  1. 開催頻度:年1回
  2. 参加費:4,800円(+振込手数料)
  3. 賞品:「プロ翻訳家認定テスト」受験資格/翻訳講座短期受講券(通信あり)または図書カード5000円分

本気で文芸翻訳を志される方は、挑戦してみてはいかがでしょうか。

>> インターカレッジ札幌公式サイトはこちら

JLPP翻訳コンクール

文化庁主催の現代日本文学の翻訳コンテスト。
小説部門から1点、評論・エッセイ部門から1点の合計2点の作品を応募する必要があります。

審査委員には柴田元幸さんも名を連ねる権威あるコンテスト。
ハードルは非常に高いですが、過去の受賞者は翻訳家として活躍しているそうです。

日本文学を世界に発信したいという方は、ぜひチェックしてみてください。

  1. 開催頻度:年1回
  2. 参加費:無料
  3. 賞品:賞金(最優秀賞100万円、優秀賞25万円)、賞状および賞牌

このほか、受賞者はJLPP(現代日本文学の翻訳・普及事業)のワークショップなどの翻訳者育成事業等プログラムに招待されます。

>>JLPP公式サイトはこちら

翻訳コンテストで入賞を目指すための3つのポイント

それでは最後に、私が翻訳コンテストに応募する際に心がけているポイントを大公開します!

ポイント①:とにかく「誤訳」をしないことが最重要

通常のコンテストにおける審査では、
間違いやすいチェックポイントをいくつか用意し、
そのポイントをクリアしている応募作品を選ぶ作業がまず行われるはずです。

膨大な量の応募作品をわずかな人数の審査員が全文読むのは無理がありますから、
まずはいわゆる「ふるい落とし」をするわけですね。

つまり、この1次審査で落とされてしまったら、

他の箇所がいくら素晴らしい出来であったとしても、審査員の目に触れることはない

ということです(おそらく)。。

なので、まずはこの1次審査を通過することが入賞の大前提となります。

ではどうすればいいか?というと答えはひとつ。

チェックポイントになりそうな訳しづらい言葉は、特に慎重に訳す

課題文には、「難しいところ」と「普通のところ」が必ずあります。

1次審査でチェックされるのは、この「難しいところ」だと考えましょう。

審査する側からすると、多くの人が間違えそうなところからチェックするのが効率的ですよね。

なので、訳していて「ん?」と手が止まるようなところは細心の注意を払うことが大事になります。

慣れないうちは、上手い訳を無理にひねり出そうとせず
「誤訳のリスクをできる限り減らす」のがコツ。

難しいところは、あまり冒険をせず無難な表現で逃げることも考えてみてください。

ポイント②:原文に忠実に訳すのが大原則

コンテストとなると上手い訳をひねり出そうとするあまり、原文から離れてしまいがちです。

文の構造を大胆に変えてみたり
普段使ったことのない表現を辞書から引っ張り出してきたり。。

ベテランの方であればこういった工夫のさじ加減もわかるのでしょうが、数年程度の経験で高度な技を使いこなせる人はそう多くないかと思います。

なので慣れないうちは「背伸びは不要!」と自分に言い聞かせてみてください。

最も優先すべきなのは「正確さ」

「原文の意味を正確に読み手に伝えること」に意識を集中させると高く評価されやすいです。

いくら美しい訳文でも、原文の意味が伝わらなければ翻訳としてはNGとなってしまいますからね。

自戒を込めてですが、原文に忠実であろうとする姿勢を忘れないことが大事です。

ポイント③:できるだけ簡潔な短い表現を使う

翻訳するうえでは、正確さとともにわかりやすさも重要です。

難しい単語よりも、よく知っている基本単語を上手く使いこなすことを目指しましょう。

これはとくに英訳をするときに気をつけることなのですが、
できる限り簡潔な表現を使うとわかりやすい訳文につながります。

いろんな方法が考えられますが、例えば以下のような点です。

基本的に「SVO」の形で書く
他動詞(have, cause, allow, ensure, inspire, warrant, encourageなど)を使うと文が締まります。

否定形はなるべく使わない
notを使うと基本的に「弱い」文になります。never, no, unless, withoutなどを使えないか考えてみましょう。

場合に応じてthere is/are の代わりにexistを使うなど、なるべくbe動詞を避ける工夫もしています。

簡潔でわかりやすい英語の書き方については、こちらの本でわかりやすく解説されていました。

スピーキングを鍛える本ですが、紹介されているテクニックはライティングにもそのまま活かせます。

注意が必要なのは、簡潔に訳すと誤訳になりそうな場合です。
そういう場合は、説明的な訳し方で慎重に処理することで減点を防ぎましょう。

おわりに:まずは翻訳コンテストに応募してみよう

今回は英語の翻訳コンテストをご紹介しました。

興味がわいたものがあれば、ぜひ挑戦してみてください。
結果にかかわらず、必ず得るものがあるはずです。

翻訳は一筋縄ではいかないですが、コンテストをうまく活用しつつ一緒に頑張っていきましょう😊

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