今回は私が大学時代から続けてきた3ステップ英語勉強法をお伝えします。
私は中学からコテコテの学校英語で育ち、発音記号も知らないまま大学生になりました。
大学入学当時の英語力は
・リーディングはセンター試験レベルならOK
・リスニングは全然ダメ。
・ライティングとスピーキングはやったことがない
という状態。
20歳頃から独学で英語を勉強し、TOEIC990点と英検1級を取得して今は社内翻訳者として働いています。
こう言うと「すごく努力したんだね」と思われるでしょうか。
しかし、自分自身はあまり「頑張った」という記憶はありません。
私は努力が得意なタイプではないので、面倒なことやしんどいことはなるべく避けて英語学習を続けてきたからです。
私の勉強法は怠け者がいかに英語学習を継続するかを重視しています。
「努力はあまり得意じゃないけど、英語学習で成果を出したい」という方は、今回お伝えする順番で英語に取り組んでみてください!
人が継続できるものは3つしかない
私が実践してきた英語学習の3ステップは以下のとおりです。
STEP 1 :資格試験に挑戦する
STEP 2 :趣味と英語を結びつける
STEP 3 :仕事と英語を結びつける
人間が継続できるものは3種類しかありません。
1. 具体的な目的があるもの
→大学受験や資格試験の合格、海外留学や昇進・昇給のための試験勉強など
2. 楽しくて夢中になれるもの
→英語自体が好きな人はもちろん、海外ドラマや洋画が大好きな人も英語学習が続きやすい
3. やらないと生きていけないもの
→仕事
それぞれがSTEP1からSTEP3に対応しています。
私がなんだかんだで英語を続けてこれたのは、この3つ以外のことは最初からやろうとしなかったことが大きいと思います。
以下では、3つのステップを詳しくお話していきます。
1. 資格試験(英検、TOEICなど)に挑戦する
第1ステップは、資格試験を受けてみることです。
資格試験のための勉強を「実践的でないので意味がない」と言う人もいますが、そうは思いません。
最終目標が英会話だとしても、基本的な文法や語彙が身に付いていなければ会話はできるようにならないからです。
また、学習初期がいちばん挫折しやすい時期なのでわかりやすい具体的な目標を立てることが大切です。
最初から「英語でこんなことがしたい!」という明確な目標があるなら、
その目標に一直線に向かっていけばいいと思います。
ただ、そういう人は案外少なくて、
「なんとなく英語を勉強してみたくなった」
「英語を身につけてキャリアアップしたい」
「英語が話せたらかっこいい」
というように「なんとなく英語をやってみよう!」という人が多いのではないでしょうか。
英語を使って何がしたいのかまだはっきりとは決まってない人にとって取り組みやすいのが、資格試験です。
・試験日が決まっているので毎日の学習によい緊張感が生まれる
・〇級とか〇点という数値で表せる目標はモチベーションが保ちやすい
・就職や転職、社内でのアピールに直接的に関わるので明確なメリットがある
・書店に行けばたくさんの対策本があるので学習法に迷わなくて済む
「今すぐ英語が必要というわけではないけど、将来に備えて学びたい」という方は、まず資格試験から始めてみることを検討してみてください。
2. 趣味と英語を結びつける
資格試験は英語学習の習慣化に不可欠なツールだと私は思っていますが、気を付ける点がいくつかあります。
・試験後に燃え尽き症候群にかかる
→目標スコアや級を達成したから満足!となり、やる気がおきない。
・資格試験にはまりすぎる
→1年中問題集だけを解いている(何もやらないより万倍マシですが)
英語に限らずどんなことも、とにかく継続がモノを言います。
上達したいと思ったらなにがなんでも続けるしかありません。
でも、人間はあまのじゃくな生き物。
「やらなくちゃ」と思えば思うほど、どんどんやらない方向へ体が動いていってしまう・・・
という経験ありませんか?
私はたくさんありますw
なので、いくらやる気がない時でも「英語勉強しなくちゃ」と思うのは絶対禁止です。
「なんでこんなに怠け者なんだろう」と自分を責めるのもやめてください。
「英語をやりたい!」と自然と思うように自分をコントロールする(←これが超大事)ことが唯一の解決策です。具体的な方法については後ほど書きます。
2つめの「資格試験にはまりすぎる」は、私の経験です。
私は英語学習開始と同時にTOEICの勉強をはじめたのですが、
最初は「いつか900点に届くといいな」と思っていました。
しかし、900点を取ると今度は
「950点取るまで頑張ろう」となり、最終的には満点を取りたくなりました。
どんどん高いスコアを目指すことは、まったく悪いことではありません。
ただ、TOEICや英検というのはあくまで英語習得という目的を叶えるための「手段」のひとつなんですよね。
1日のうちで英語学習に使える時間は限られています。
その限られた時間を最大限に有効活用するにはどうすればいいだろう?と考えると、
例えばTOEIC900点を超えた人であれば、
990点を取ろうとあらゆる問題集を解きまくるより、
生の英語にたくさん触れるほうが英語習得という視点でみたら役立ちます。
しかも、生の英語にたくさん触れていると試験の英語がわかりやすく感じるようになり、結果的に試験でもよい結果が出やすくなります。
前置きが長くなりましたが、
資格試験のメリットを生かしつつ、上に挙げたようなデメリットをカバーする方法が、
趣味と英語を結びつけることです。
趣味=好きなこと=やりたいこと
のはずなので、趣味に英語を組み合わせることで、モチベーションの問題は楽に解決できます。
例えば、私は音楽鑑賞が趣味なので、
テイラー・スウィフトをTV(たしかMステ)で見てすぐにファンになりました。
彼女のYouTubeを流しながら一緒に歌ったり、歌詞の意味を調べてみたりしているうち、
発音やリスニングが上達していきました。
音楽に興味がない人も
・ドラマ・映画が好きなら、海外ドラマ・洋画を観る
・料理が好きなら、YouTubeで英語で料理の発信をしている動画を観る
・野球が好きなら、メジャーリーグ中継を観る
など、方法はいろいろありますよね。
自分がすでに夢中になれるものと英語を結びつけることで、
英語にも夢中になることができる
という素晴らしいメカニズムなんです💡
そうこうしているうちに、
いつの間にか英語学習が趣味になっていた!
となれば、英語学習は成功したも同然。
しかも、必然的に「生の英語」に触れることになりますし、好きなことをしているので長時間続けても苦になりません。
試験勉強はすぐ飽きてしまう人も、好きなドラマや映画、音楽なら時間を忘れて没頭できるのではないでしょうか。
これによって、”努力している””頑張っている”という感覚なしに、語学習得の核となる「大量のインプット」ができてしまいます。
参考記事:第二言語習得論に基づく英語学習の「王道」
なので、資格勉強が軌道に乗ってきたら、
ぜひ自分の好きなことと英語を結び付ける方法を考えてみてください。
英語学習がさらに楽しくなって、頑張らなくても続けられるようになります。
3. 仕事と英語を結びつける
キャリアアップを目的に英語学習をしている方だけでなく、
とにかく英語ができるようになりたいんだ!という方にとっても、
英語を使って仕事をする
というのは最強の英語学習です。
仕事というのはやる気がある日もそうでない日も、必ずするものですよね。
仕事で英語を使うようになれば、
モチベーションに関係なく英語と向き合うことになります。
もちろん、SVOの文型も知らずに英語を仕事で使うことはできません。
資格試験や趣味を通じた学習の継続があるから「英語を使って仕事をする」という選択肢を自分に与えられます。
仕事で英語を使うようになると、ほぼ一日中英語のスキルを磨けるのでぐっと成長スピードが速くなります。
必ずしも仕事と英語を結びつける必要はありませんが、英語を自由自在に使いこなせるようになりたいと願う人にはぜひおすすめしたいです。
職場と家の両方で英語に触れるようになると、お金をかけて留学しなくても十分に英語漬け環境を作り出せます。
こうなったら英語学習に挫折する心配なんてもうありません。
そればかりか、英語によって自分の人生がいつのまにか変わっていたことに気づくはずです。
英語学習の最終形が、この「英語が人生に結びつく」状態です。
英語が自分の人生の一部になり、仕事や趣味だけでなく、
日々の過ごし方や考え方、人とのコミュニケーションなど全てに影響を与えるようになります。
英語学習の究極の目的は
英語を通じて自分を成長させ、より充実した幸せな人生を送ること
だと私は思っています。
英語学習は果てしない道のりで、次から次へとわからないことが出てくるし、
終わりがあるものではありません。
でも、
英語を学んで人間的に成長できたな、人生が充実したな
と実感する瞬間がひとつのゴールと言えるのではないでしょうか。
まとめ
私の経験上、これが英語学習で成果を出す3ステップです。
1. 資格試験に挑戦する
2. 趣味と英語を結びつける
3. 仕事と英語を結びつける
英語は一朝一夕に身に付くものではないですが、
継続すればだれでも、年齢や環境に関係なく、確実に上達するものです。
英語が身に付かない理由があるとすれば、挫折してしまうから。
これに尽きます。才能やセンスではありません。
英語を自分の生活にうまく溶け込ませて、どんどんレベルアップしていきましょう。