- 英検面接、緊張する…
- 自信がないけど合格するコツはあるのかな?
- 試験直前の不安や緊張を和らげる方法を知りたい
英検の面接にはコツがあります。
英語力が同じくらいでも、コツを知っているかどうかで結果が左右されることは珍しくありません。
そこでこの記事では、私が考える英検面接合格のコツと緊張への対処法をお伝えします。
私は2012年に準1級、2019年に1級にそれぞれ合格しました。
超絶あがり症の私が実践して効果を感じた方法なので、この記事を読めば自信をもって英検面接に臨めるはずです。
英検面接(二次試験)合格のコツはこの5つ!
私が考える英検面接のコツは次の5つです。
- 大きな声ではっきりと話すこと
- 『簡単な日常会話』を軽視しないこと
- 面接官とアイコンタクトをとること
- とにかく喋り続けること
- 聞き返し・時間稼ぎに使える表現を覚えておくこと
順番にみていきましょう。
コツ①:大きな声ではっきりと話すこと
そんなこと当たり前でしょ・・・
と思われたかもしれません。
しかし!
試験本番になるとこの当たり前のことが難しくなるものです。
「大きな声ではっきりと話す」
これは合格の大前提といっても過言ではありません。
何を言っているか理解してもらえなければ、面接官も採点のしようがないからですね。
「大きな声ではっきりと話す!」
と試験前にしっかり意識しておくだけで、結果はかなり違ってきます。
「英検面接に臨む人に1つだけアドバイスを」と言われたら迷わずこれを挙げるくらい重要なポイントです。
基本中の基本ではありますが、とても大切なのでぜひ覚えておいてください。
コツ②:『簡単な日常会話』を軽視しないこと(準1級・1級)
準1級と1級の面接では、まず初めに面接官と『簡単な日常会話』をします。
このときの会話は採点の対象とはされていません。
ただ、あなたの第一印象は『簡単な日常会話』で決まります。
コミュニケ―ションにおいて第一印象はとても重要。
最初の会話がスムーズにいけば「なんか上手くいきそう!」と合格への勢いが生まれます。
反対に、最初につまづくと勢いがつかず、なんとなく嫌な雰囲気で面接に突入するので精神的に良くありません。
事前準備としては、想定質問に対する答えを用意しておけばOKです。
- 仕事
- 趣味(休日の過ごし方)
- 住んでいる場所
- 会場までどのように来たか
- 海外経験
ざっくりとTell me about yourself.と言われることもありますが、その場合は仕事や趣味のことを話せば大丈夫です。
そこまで時間を掛けなくていいので、どんなことを答えようか考えておくと落ち着いてナレーションやスピーチに入れますよ。
コツ③:面接官とアイコンタクトをとること
通常の面接と同じで、英検でも面接官とのアイコンタクトは大切です。
1級はAttitude(積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度)が採点項目に入っていませんが、大事なポイントであることに変わりありません。
目を合わせないとやっぱり印象よくないですし、自信がないイメージを与えてしまいます。
英検が録音テストではなくコストのかかる「面接」方式を今も続けるのは、
受験生の「積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度」を評価するためだと私は思っています。
自分の意見を面接官に理解してもらうんだという気持ちが伝わるようなアイコンタクトや姿勢を心がけてみて下さい。
英語が多少つたなくても「一生懸命さ」が伝わればわりと大目に見てくれますし、さりげなく助け舟を出してくれるのが英検面接官です。
他の方も面接室から笑い声が聞こえてくるくらい和やかな雰囲気で進んでいましたよ!
コツ④:とにかく喋り続けること
英検面接で最も避けるべきことは「沈黙」です。
面接では3秒以上黙らないように注意してください。
はっきり言って内容は二の次でOK。
とにかく何か話して場をもたせることが大切です。
なぜなら面接室に気まずい沈黙が流れると
「あ、不合格だな」
という空気感が生まれてしまう可能性が高いから。
スポーツの試合でもよく
「今、日本に流れが来てますね~!」とか
「この時間帯、ちょっと流れが悪いですね。」
とか言われますよね。
やっぱり
「押せ押せムード」
があるとなんとなく上手くいくし、
「あぁ、だめだ…」
と思ってしまうと上手くいかないものです。
心の中では「やばい困ったどうしよう」と思っていても、
顔には絶対に出さず自信があるふりをして堂々と話し続けるのが大切です。
英検の面接官は基本的に落とそうとは思ってません。
でも、黙ってしまうと面接官も低い点をつけるしかなくなってしまいます。
「沈黙=不合格」くらいの気持ちで面接室に入りましょう。
事前に鏡の前で練習したり、オンライン英会話などで人前で話す経験を積むことは当然重要ですが、当日の気合と集中でカバーできる部分もあります。
ピンチの時の粘りが合格を引き寄せるので、最後まで諦めないでくださいね。
コツ⑤:聞き返し・時間稼ぎに使える表現を覚えておくこと
面接官の質問が聞き取れなかったらどうすればよいでしょうか?
そんなときはためらわずに聞き返すことです。
英検協会HPに以下の記載があります。
質問が聞き取れなかった場合など、自然な流れの中で行われた「聞き返し」なら、減点の対象にはなりません。ただし、不自然に行われたり、くり返し聞き返したりした場合は、減点の対象になります。また、質問に対して答えている途中で、口ごもるなどして応答が滞る場合には、次の質問に進むことがあります。
「何て聞き返せばいい?」と考えて沈黙しては困るので、事前に聞き返しフレーズを2~3つ用意しておくとよいです。
・Sorry, could you repeat your question?
・Could you say that again?
・(一応聞き取れたが自信がないとき)You mean…? / Did you say…?
また、質問は聞き取れたけど何と答えたらいいか迷うときもあります。
そんなときに備えて時間稼ぎフレーズもいくつか準備しておきましょう。
・Well, that’s a good/interesting/difficult question.
・Let me see/think. Well, …
・Um…(本気で迷ったらこれ!)
You mean…?/Did you say…?で相手の質問を繰り返して時間を稼ぐのもアリですよ。
自分の回答を補足したり、言い換えたりするときはI mean,…でつなげばOKです。
英検面接における緊張への対処法
まず最初にお伝えしておきたいのは、
英検面接で緊張しない人はほぼいない
ということ。
面接って日本語でも緊張しますよね。
英検では英語で話すプレッシャーが加わるので、緊張して当然です。
緊張しないのは無理ですし、むしろ適度の緊張があったほうが集中力が増すと考えましょう。
その上で、おすすめの対処法は以下の3つです。
- 面接官を敵ではなく「味方」と捉える
- 待ち時間にやることを予め決めておく
- 面接で成功している姿をイメージする
対処法①:面接官を敵ではなく「味方」と捉える
先ほどお伝えした通り、私が出会った英検面接官には
「よーし、バンバン落としてやるぞ!(^◇^)」
という方はいませんでした。
これは英検二次試験の合格率が一次試験と比べて高いことからも証明されていますよね。
受験者が必死で言葉をつないでいると、面接官もうなづいたり、親身になって耳を傾けてくれます。
「黙り込む」以外であれば多少の失敗はむしろフォローしてくれますよ。
面接で試されているのは、
「あなたは英語でコミュニケーションが取れますか?」
ということです。
すらすら答えられなくてもいいし、立派な意見も必要ありません。
求められているのは、自分の考えを堂々と伝えること。
積極的にコミュニケーションをとろうと頑張っている受験生を冷たい目で見る面接官はいません。
- 面接官は味方であると信頼し、心を開くこと
- 時には身振り手振りも加えて、「伝えたい!」という気持ちを表に出すこと
この2つが大切です。心を開いて話せば面接の雰囲気も自然と和やかになりますよ。
雰囲気が和やかだと喋りやすくなり、実力をしっかり発揮できるはずです。
対処法②:待ち時間にやることを予め決めておく
面接に全エネルギーを注ぐため、試験会場に入ったらできるだけ余計なことは考えないようにしましょう。
前もって「待合室ではコレをやる」と決めておけば、そわそわする暇なく自分のことに集中できます。
待ち時間に周りを見ると面接の参考書か自作ノートを読んでいる人がほとんどでした。
個人的に自作ノートを読むのがおすすめです。
気を抜いてぼーっとしてると余計に緊張してくるため、ひたすらノートや参考書を眺めて気を紛らわせましょう。
対処法③:面接で成功している姿をイメージする
スポーツ選手はよくイメージトレーニングをしていると聞きますよね。
人間には頭の中でイメージしたことを引き寄せる力があると言われており、イメージの効果はスポーツ以外にも当てはまります。
なので、夜寝る前や会場への移動中に
「面接官を前に、堂々と英語を話している自分」
を繰り返しイメージすることをおすすめします。
面接直前はそれでも緊張すると思いますが、心のどこかにそうした自信があればいざという時に粘れます。
私が英検面接を受けた経験から言えるのは、
合否を分けるのは英語力より「伝えることを諦めない気持ち」ということです。
英語が出てこなくても諦めずに、何か言えるかどうか。
このほんの少しの差が結果を大きく左右すると感じました。
「自分にはできる!」と脳に思い込ませて潜在能力をフルに引き出しましょう。
おわりに
英検面接は「落とすための試験」ではありません。
1つや2つミスがあろうと、
面接官と英語でコミュニケーションが取れていると判断されれば合格する試験です。
できる限りの準備をして、当日はどんなことがあっても思い切って楽しんできてください。
難関の一次試験を突破して辿りついた場所ですから、堂々と自信をもって英語を話せば結果はついてきます。
皆さんが実力を発揮できることをお祈りしています。