2021年10月に惜しまれながら終了したNHKラジオ講座「遠山顕の英会話楽習」から半年。
遠山先生の新たな講座「遠山顕のいつでも!英会話入門」が始まりました!
新講座は、年4回(3月、6月、9月、12月)、ムック本として発売されます。
すべて新作+約4時間の講義音声ダウンロード付きとなっており、
これまで通り遠山先生のレッスンが存分に楽しめる内容です。
そこで今回は、「遠山顕のいつでも!英会話入門」の紹介&レビューをします!
Contents
「遠山顕のいつでも!英会話入門」ってどんな講座?
一言でまとめると、「日常英会話が学べる講座」です。
日常のさまざまな場面における家族や友人、同僚等との会話を通じて、
英語らしい自然な表現や伝わりやすい発音のコツが楽しみながら身につくよう構成されています。
2022年春号の表紙に「英語をたくさん聞いて、読んで、書いて、話せる!」とあるとおり、
講座の中に4技能の要素が組み込まれているため、バランス良く英語力を伸ばしていけます。
この講座のダイアログには
学習者には「あまり知られてないけど会話でよく使われる表現」、「直訳では思いつかない便利な言い回し」がたくさん盛り込まれています。
ほとんど中学で習うような基本単語しか使われていませんが、
決して「簡単」というわけではありません。
でも、遠山先生がハードルをぐっと下げて誰でも理解しやすく、かつ楽しめる講座になっています。
講座の具体的な内容
3つのセクションに、それぞれ5本のダイアログ(会話)が収録されています(計15本)。
大まかな流れは「英会話楽習」と同じです。
また、ダイアログに加えてリスニングコーナー、クロスワード、早口ことば、歌、文法・表現解説のページもあり、盛りだくさんの内容となっています。
以下では、ダイアログのレッスンに含まれる内容を紹介しますね。
①:Dialog(会話)
ページの左側に英文、右側に日本語訳があります。
日本語でのシチュエーション説明やイラストが理解を助けてくれます。
②:Words & Expression (語彙・表現)
ダイアログに出てくる語彙・表現がまとめられています。
遠山先生の「みなさん」の呼びかけの後にリピートしながら、学んでいきます。
③:Repeat It!(リピート練習)
ダイアログが1文ずつ読み上げられるので、真似して英文を読みます。
④:Say It!(重要表現)
ダイアログの中から重要表現(1文)が取り上げられ、
その解説を聞いた後に応用練習を行うコーナー。
応用練習は、簡単なロールプレイです。
重要表現を使った「ミニミニダイアログ」が用意されており、ジェフさんorキャロリンさんとやり取り練習を行います。
⑤:Challenge!(発音練習)
ダイアログの中から1文が取り上げられ、発音練習を行うコーナー。
どのように発音すれば英語らしく聞こえるのか?より言いやすくなるのか?といったコツがわかりやすく解説されます。
⑥:Choose the Right One! / Answer the Question!(内容確認)
ダイアログに関する質問に答えるコーナー。
セクション1と2では3択、セクション3は自由回答形式です。
⑦:Write It!(英借文)
ダイアログに出てきた表現を借りて英文を作るコーナー。
ダイアログの内容に関する日本語を英語に直します。
少し難しそうに感じるかもしれませんが、たくさんアシストが入るので心配いりません。
ライティングはもちろん、スピーキングも鍛えられます。
リスニング練習になるのはもちろん、英会話のお手本としても勉強になるので密かに楽しみにしてるパートです^^
Amazonの試し読みから2022年春号1本目のダイアログが見れますので、覗いてみるとどんな感じかわかると思います。
講師陣からのメッセージ
「英会話楽習」から引き続き、今回も遠山先生、キャロリンさん、ジェフさんの3人が講師を担当されます!
NHK出版の公式YouTubeにメッセージ動画がありますので、ぜひご覧になってください。
「遠山顕のいつでも!英会話入門」の対象レベルは?
対象レベルについては、遠山先生がご自身のブログに書かれております。
レベル:英語には入門しているという方から中級レベル(上級やただ面白く聞き流したいという方々も大歓迎)
引用元:KOS Ken Toyama’s Blog
メインの対象者は「初中級者〜中級者」のようですね。
ただ、遠山先生も書いておられるように、レベルを問わず楽しめる講座になっています。
というのも、日本で英語を勉強していると、どうしてもカジュアルな会話表現に疎くなりがちなんですよね。
この「いつでも!英会話入門」では、ふつうの教科書や単語帳には載っていないような
基本単語だけど知らない(でもネイティブ同士の会話で使われる)表現
をたくさん学べることが大きな魅力となっています。
なので、「会話力を磨きたい」という方に幅広くおすすめできます。
「遠山顕のいつでも!英会話入門」の使い方
基本的に講義音声(ダウンロード方法は後ほど)を流しながら、遠山先生のガイドに従って進めていけばOKです。
テキスト冒頭にある遠山先生のメッセージから、
大事なポイントを2つ紹介しますね。
ポイント①:できるだけ声を出す
この講座は聞き流すだけでも楽しいのですが、英会話の上達を目指すなら声を出して練習しましょう!
電車内など声が出せないときは、口だけでも動かすとよいそうです。
遠山先生が「みなさん」と言って発話を促す場面がたくさんあるので、これに従っていけばOKです。
最低1回は集中して取り組み、その後で繰り返し「ながら聞き」するのもおすすめです。
ポイント②:日本語訳を先に見るのもアリ
ダイアログは左ページに英文、右ページに日本語訳が載っています。
遠山先生はそれぞれを「西門」と「東門」と表現し、どちらから入ってもOK!と仰っています。
・まず英文を見て、意味がわからなければ日本語訳を参照する
・まず日本語訳を見て、「英語ではどう言うんだろう?」と思ったら英文を見てみる
どちらの使い方も可能、というわけですね。
先に英文を読む人が多いように思いますが、遠山先生は日本語訳を活用することも推奨されてます。
最初に英文を見てしまうよりも、まず自分で考えてから答え合わせするように英文を見ることで定着率が爆上がりします。
講義音声ダウンロードの方法
テキストに詳しい案内がありますが、念のため。
講義音声は、以下の手順で無料ダウンロードできます。
《ステップ①》NHK出版のウェブサイトにアクセス
《ステップ②》
・会員登録済みの場合:「ログイン」からログイン
・はじめて利用する場合:「会員登録をする」から新規会員登録を行う
《ステップ③》「デジタルコンテンツ付き商品」をクリック
《ステップ④》「遠山顕のいつでも!英会話入門」を検索→「コンテンツ詳細を見る」をクリック
《ステップ⑤》画面の指示に従い、テキスト記載のパスコードを入力・認証

《ステップ⑥》
・パソコンの場合:「マイコンテンツ」のページへ移動
「マイコンテンツ」ページの「音声を聞く」をクリックすると、自動でダウンロード開始されます。
・スマホ、タブレットの場合:無料アプリ「語学プレーヤー」をダウンロード
0.5~3倍まで再生スピードを変更可能!
会員登録した際のメールアドレスとパスワードでログイン後、「語学ライブラリ」(一番左のタブ)にパスコード認証したテキストが表示され、ダウンロードできるようになります。
「遠山顕のいつでも!英会話入門」レビュー
思った以上に「英会話楽習」がそのまま受け継がれていて嬉しかったです!
遠山先生の講座は、とにかく楽しみながら英語を学べるのが特徴。
1レッスン15分ほどなので、スキマ時間の学習にも使えます。
ダイアログの内容も、お三方の息の合った軽妙なトークも面白いので
「今日はちょっと疲れたな」という日でも取り組めました。
この講座のダイアログは日常生活が舞台となっているので、
すぐにでも使える、使いたくなる英語表現がたくさん紹介されています。
また、英語発音の大事なポイントを自然に学べる点も魅力の一つ。
わたしはリンキングとかフラップTといった、細かな発音ルールを勉強するのが苦手でして…
この講座では実践的に発音の仕方を学ぶので、勉強っぽくないし身につきやすいです。
発音の分厚いテキスト読むより、Challenge!コーナーの解説のとおりに練習するほうが発音が「体得」できると思いました。
セクション3では内容理解のコーナーが選択式ではなく自由回答形式になったり、
英借文の課題が少しだけ長めになったり、
無理なくステップアップしていけるような配慮もされています。
「英会話楽習」時代から変わらず、一見簡単そうに見えて奥が深い。
しっかりモノにするには何度も繰り返し聞く必要がある。
自分のレベルに応じて、いろんな方法で活用可能。
誰も置いてけぼりにしない優しさと知的なユーモアが詰まったトーク。
やっぱり遠山先生の講座は唯一無二だと思いました。
追伸:遠山先生が質問に答えてくれるかも!?
遠山先生がご自身のブログに「遠山顕のいつでも!英会話入門」の内容に関するQ&Aコーナーを設けていらっしゃいます!
もし講座でわからないことがあったら、こちらから質問をお送りしてよいとのこと。
すでにいくつかのQ&Aが投稿されていますが、かなり丁寧に解説してくださってます。
一通り講座を受けた後に読むとさらに理解が深まるので、ぜひご一読を!
→『遠山顕のいつでも!英会話入門』Q&A
ちなみに他のブログ記事もおもしろいです。
遠山先生の教養の豊かさには圧倒されるばかり、、。
英語学習でも、普段の暮らしでも、いろんなことに興味関心を持つことの大切さに気付かされます。
こんな風に「楽習」できる大人になりたいものです…!