何から始めればいいんだろう?
・仕事で英語が必要になった
・昇進や転職、キャリアアップのために英語を身につけたい
・なんとなく英語に興味をもった
大人になってから英語をやり直す理由はさまざま。
ですが誰でも「いったい何からやればいいの?」と迷うのではないでしょうか。
私自身は学校英語をベースに、大学からは独学で英語を学んできたのですが、
20歳になるまでカタカナ発音しかできない状態でした。
その後、試行錯誤しながら学習を進めてTOEIC990点と英検1級を取得し、今は翻訳の仕事をしています。
この記事では、これまでの経験を踏まえて
「もし私がこれから英語を学ぶなら、こんな方法を選ぶ」
という大人のための英語上達最短ルートをお伝えします。
英語初心者の大人がまずやるべき3つのこと
これから英語をやり直す方には、以下の3つから始めることをおすすめします。
- 英語発音の基礎を学ぶ
- 中学英語の文法をおさらいする
- とりあえずの目標設定
順番にみていきましょう。
やること①:英語発音の基礎を学ぶ
まずやるべきなのは「発音の基礎を学ぶ」ことです。
日本の公立学校ではなぜか発音を全く教えません。
しかし言語の本質は文字ではなく「音」だと言われるように、
発音は本来いちばん最初に取り組むべきもの。
例えば
・hut(小屋)とhat(つばのある帽子)の違い
・she(彼女)とsee(~を見る)の違い
がわからない方は多いのではないでしょうか?
私が独学で英語を学び始めた20歳の頃、最初にぶつかった壁が「発音」でした。
上記の違いをいずれも答えられない状態だったのです。
カタカナ英語だから英語が相手に通じないし、リスニングも超苦手でした。
そんなときに救われたのがこの本。
12日間で一通りの発音が学べるテキストです。
7日目までだけでも英語力が別人レベルになると思います。
大げさだと思われた方、ぜひ試してみてください。
私はこの本を読んで
「英語ってこういう風に発音されてたのか!!」
ということがわかり、まさに目からウロコでした。
この本のタイトルどおり、
発音を知っていればリスニング力は自然と伸びます。
逆に、発音を知らずにリスニングの練習をしても効果的ではありません。
私はこの本で発音記号を学んだことをきっかけに、英語が外国人に通じるようになりました。
専門的な、細かい内容まで踏み込む必要はありません。
基本的な発音を学んだだけで世界が変わります。
これから英語を本格的に学ぶ方は、変な癖がついてないぶんラッキーだと思ってください。
カタカナ英語で進んできてしまったという私のような方も、必ず矯正できます。
たった1週間で今後の英語力の伸びがまったく違ってきますので、ぜひ発音に取り組んでみてください!
基本的なルールをざっと学んだら、発音記号を意識しながら英語を口に出して知識を定着させましょう。
発音の詳しい学習法は別の記事(発音を鍛えるおすすめの学習法)に書いていますので、よかったら参考にしてください。
やること②:中学英語の文法をおさらいする
発音の次に学ぶべきは「中学レベルの文法」です。
文法がわかれば英語の意味がわかりますし、英文を自分で組み立てることもできます。
もちろん単語も大事なのですが、辞書やネットで調べればすぐにわかりますよね。
でも文の構造がとれないと、たとえ単語の意味がすべてわかっていても全く違う解釈をしてしまうんです。
文法をきちんと学ぶか学ばないかで英語学習の成否が決まる
と言っても過言ではありません。
~補足~ ※読み飛ばしOK
「日本人は日本語の文法を知らなくても日本語を話せる。だから外国語を学ぶときも文法は学ばなくてよい」という意見もあります。
たしかに可能かもしれませんが、大人は先に文法を学んでしまったほうが効率的だと私は思います。
語学の専門家も「文法は覚えるべき」と言っています。
文法は車の交通ルールみたいなもの。
周りの人が赤信号で止まるのを見て「赤信号は止まるんだな」と学ぶことも可能ですが、だったら最初から「赤信号は止まるもの」と覚えてしまったほうが早いのではないでしょうか。
赤ちゃんにはない「論理」という大人の武器を活かしましょう。
これから英語のやり直しを始める方は、まず中学英語に絞って学習することをおすすめします。
具体的な方法は【薄めの文法テキストを1冊仕上げる】ことです。
「仕上げる」の目安は以下を参考にしてみてください。
- テキストの説明が8割以上理解できた
- テキストの問題をすべて正解するまで解いた
- テキストに出てくる単語の意味を8割以上覚えた
使うテキストは、手元にあるものでも何でもOK。
本屋さんに行ってよさそうなのを探すのもいいですね。
どれを選べばよいか迷った方はこちらがおすすめです。
厚いテキストだと読み終わったときに最初のほうの内容を忘れてしまいやすいので、薄めの本を選びましょう。
中学英語はだいたいOKな方向け
今後、高い英語力を目指していきたい
この2つに当てはまる方は、マーフィーのケンブリッジ英文法(初級編)がおすすめです。
私の使い方はこちら。
- 巻末の「診断テスト」をすべて解く
- 間違えた問題のUNITの説明を読む
- そのUNITの例文音声を聞いて音読(50~100回ずつ)
前から順に読んでいくと永遠に終わらないので注意です!
このやり方だと知識があやふやな文法項目が一目瞭然になり、すでに理解している箇所は飛ばせるので効率的です。
音声をダウンロードして、例文を何度も音読すれば正しい英文の型を身に付けるのに役立ちます🙆
また、テキストを読んでわからないところやもっと掘り下げて知りたいところを調べるために使う文法書があると便利です。
「一億人の英文法」や「Evergreen」がメジャーですが、私は「英文法解説」を使用しています。
これ1冊持っていれば文法に関して困ることはありません。
文法は一度学んでしまえば後は慣れるだけ。
できれば1~2か月で終わらせてしまいましょう!
やること③:とりあえずの目標設定
ここまでで英語の基礎は学びました。
あとはたくさん英語に触れるだけですが、これがなかなか難しい。
最初はやる気満々だったはずが気づいたらフェイドアウトしていた経験、誰にでもあるのではないでしょうか?
そこでおすすめしたいのが、具体的な目標を定めることです。
目標はなんでもよいのですが、思いつかない場合は英検をおすすめします。
英検協会HPから過去問が見れるので、自分のレベルに合いそうな級を探してみましょう。
筆記の問題を見て、6割くらいは理解できる級を選ぶといいと思います。
TOEICでも良いのですが、上級者も含めた受験者全員が同じ問題を解くため、やり直し英語を始めたばかりの頃は難しいかもしれません。
一方、英検はレベルに合った級を選べるので無理なくステップアップしていけます。
資格試験を受けても意味ないと言う人もいるかもしれません。
でも、資格試験のようなわかりやすい目標があった方がモチベーションも上がるし挫折しにくいと私は思います。
特に英語学習に使える時間が限られている社会人は、資格試験を上手に活用することが上達の近道ではないでしょうか。
まとめ:大人のやり直し英語でまずやること3つ
今回は英語をやり直す社会人の方が最初にやるべきことをご紹介しました。
- 英語発音の基礎を学ぶ
- 中学英語の文法をおさらいする
- とりあえずの目標設定
英語は楽ではないですが、基本を学んだうえで継続していけば必ず上達するものです。
自分が成長していく過程を楽しみながら、お互い頑張っていきましょう😊