- 英検1級リスニングの効率的な勉強法が知りたい
- 過去問を解いたがリスニングの点数が伸びない
- 英検1級リスニングの解き方に迷っている
今回は「英検1級リスニングの勉強法と解き方のコツ」についてお話します。
なので、合格圏内である7~8割以上の確保をめざす方向けの記事となります。
この記事を読めば英検1級リスニングの具体的な勉強法と解き方がわかるので、試験に向けて迷わずに準備ができるはずです。
英検1級リスニング対策に使用した教材
リスニングは英検1級過去6回全問題集のみ使用しました。
特に社会人は時間との勝負なので、いろんな問題集や参考書に手を出している時間はありません。
途中で不安になりましたが、振り返るとやはり過去問に絞ってよかったと思います。
過去問を何度も繰り返し聴いたり、声に出して読んだりすることが最強の対策で、リスニング力アップにも繋がります。
英検1級リスニングの勉強法①【試験3か月前~】
上記でお伝えした通り、リスニング対策は過去問の精聴が効果的です。
具体的には、
- 過去問を1回分ずつ解く
- 間違えた問題を中心にもう一度音声を聴く
- スクリプトを読んで聞き取れなかったところを確認
- スクリプトを見ずに音声を聴き、聞き取れるようになるまで繰り返す
これを過去問6回分やりました。
面倒くさそうに見えますが、やったことはシンプルで「過去問を解いて復習」のみです。
英検1級リスニングの勉強法②【試験1か月半前~】
私は当初、過去問のリスニングで思うように得点が取れませんでした。
5問連続の不正解もあったし、試験1か月半前に解いた過去問でも19問しか正解できませんでした。
そこで試験直前期に行った対策が以下の2つです。
- 一度解いた過去問の精聴
- 解く手順を決める
1. 一度解いた過去問の精聴
過去問の精聴は以下の流れで行いました。
1. 過去問の音声を聴く
2. 聞き取れない単語が出てきたら、音声を止めてスクリプトを確認
3. 意味がとれない文が出てきたら、音声を止めてスクリプトを確認
4. スクリプトの精読&音読
5. 英文を聴いて意味がスッと理解できるようになるまで同じ音声を繰り返し聴く
2. 解く手順を決める
過去問を解きながら、スムーズに解ける方法を探っていきました。
英検1級は出題形式が毎回同じなので、事前に解く手順を決めておけば余裕をもって回答できます。
以下で私なりの解き方をご紹介しますね。
英検1級リスニング問題の具体的な解き方
私がリスニング問題を解いた手順をパートごとに紹介します。
Part 1 会話問題
① できるだけ多くの問題の選択肢にさっと目を通す
Direction(問題について説明するナレーション)の時間は、できるだけ多くの問題の選択肢に目を通していました。
また、パッと答えが選べるように各選択肢のキーワードとなりそうな語句にしるしを付けておきました。
例)2019年第1回 Part1 1問目
1 She thinks she will not get the job
→ not get the job を丸で囲む
② 1問目に戻って再び選択肢をチェック
Directionが終わりそうになったら1問目に戻り、先ほどしるしを付けた語句を確認していました。
各Partの1問目をスムーズに正解できるかが、そのPart全体の出来を左右します。
③ 問題文が流れはじめたら、ひたすら音声のみに集中
問題文が流れはじめたら、基本的にメモをとったり選択肢を読んだりはしません。
ひたすら音声に集中したほうが正解しやすいです。
ただし、No.9 と No. 10は問題文が長くて内容を忘れてしまうのでメモをとってもOKとしていました。
Part 2 パッセージ(説明文)問題
・リスニングの山場です!問題文が難しいので、聞き取れなくても慌てないでください。
・選択肢を先読みしてもほとんど意味がないです。
① 問題文を聞きながら、軽くメモをとる
専門的な用語が多く使われること、一つのパッセージが長いことから、メモを取らないと解答しづらいと感じました。
② 選択肢を1から順に読んでいき「これだ!」と思ったらマーク
問題文の放送が終わったら選択肢を1から順に読んでいき、「これだ!」と思った選択肢があればすぐにマークしていました。
Part2はとにかく時間が足りなくなります。
なので、選択肢3まで読んで「これだ!」と思うものがなければ、選択肢4にマークして次の問題に行くようにしていました(この場合、選択肢4はほぼ読みません)。
Part2は難しいので、思いきりのよさが大切だと思います。
Part 3 Real-Life形式(アナウンスなど)問題
① 1問目のSituationとQuestionを先読み
Directionの時間にキーワード(固有名詞や数字)にしるしをつけていました。
Situationは日本語で軽く内容をメモしておくと解きやすいです。
Part3はリスニングパートの得点源。
1問目を確実に正解して良い流れを作りましょう!
②集中して問題文を聞く
問題文が流れ始めたら、先読みが途中でも全集中で音声に耳を傾けました。
③ 答えがわかった時点でマークして次の問題に行く
問題文を聞いて答えがわかったらすぐマークし、(残りの問題文は聞かずに)次の問題のSituationとQuestionの先読みをするようにしていました。
Part3では問題文が流れる前にSituationとQuestionを読む時間が10秒間与えられます。
そのため、答えに確信が持てなければ問題文を最後まで聞いてマークしても大丈夫です。
Part 4 インタビュー問題
・個人的にはPart2に次ぐ難関です。疲れ切った脳に長文リスニングはきついですが、力を振り絞りましょう!
・解答時間が少ないので、時間との戦いになります。
1問目で悩んでも、2問目の質問が流れ始めたらどれかにマークして2問目に集中しましょう。
① 選択肢をさっと読んでキーワードを拾っておく
Directionが流れている時間に選択肢をすばやく読み、キーワードとなりそうな語句を〇で囲んでいました。
Part 1、3 と同じですが、Part4はあまり時間がないので無理する必要はありません。
選択肢を読むのに夢中になって気づいたら問題文が流れ始めていた…という事態に気を付けましょう。
② メモを取りながら聴く
Part4はとにかく長いので、メモは必須です。
③ 選択肢を1から順に読んでいき「これだ!」と思ったらマークして2問目に行く
問題文の放送が終わったら選択肢を1から順に読んでいき、「これだ!」と思った時点でマークして2問目に行くようにしていました。
例えば、選択肢1で「これだ!」と思ったら1にマークして2問目の選択肢のキーワード拾い読みを始めるということです。
この場合、1問目の選択肢2~4は読みません。
パートごとに雰囲気が違うので、それぞれの特徴にあわせた作戦を練っておきましょう!
英検1級リスニングを解く3つのポイント
上記のとおり、事前に解き方(手順)を決めておくことはとても重要です。
自分に合う解き方を考えておくだけで、2~4問は違いが出ると思います。
これに加えて、英検1級リスニングでは以下の3点に注意していました。
- 答えがわかったらすぐマークして次の問題に行く
- 答えをマークしたら、その問題のことは忘れる
- 確信がなくてもとりあえずマークして次の問題に行く
ポイント①:答えがわかったらすぐマークして次の問題に行く
選択肢を1から順に読んでいき「これが答え!」と思ったらその時点でマークし、次の問題の選択肢の先読みをしましょう。
例) 選択肢1、2と読んでいき「2が答えだ!」と思えば2をマークし、残りの選択肢3、4は読まないで次の問題へ進む
選択肢3まで答えがなければ4をマークして次に行きます。
ポイント②:答えをマークしたら、その問題のことは忘れる
英検1級のリスニングは時間の余裕がありません。
「さっきの問題、やっぱり2が正解だったかも…」などと考えていると、今流れている問題まで間違えてしまいます。
気持ちの切り替えはすごく重要です。
ポイント③:確信がなくてもとりあえずマークして次の問題に行く
繰り返しになりますが、英検1級リスニングでは選択肢を読んだり検討したりする時間が少ないです。
全体で合格点に達すればよいと割り切って、1つの問題にこだわらないことが大切です。
おわりに
今回は私が行った英検1級リスニング対策をまとめました。
英検1級のリスニングは過去問を解いて問題形式に慣れることが大事です。
過去問を繰り返し復習し、きちんと対策していけば合格点に届く可能性が高まると思います。
この記事を読んでくださった方が合格されますように。