書店に行けば英語のテキストがたくさん並んでいますが、最高の教材はやはり実際に使われている生の英語です。
そこで今回は、気軽に生の英語に触れるのにぴったりな「映画とニュースで学べる英語アプリ」を厳選してご紹介します。
・カジュアルな英語を学びたい人は映画を素材としたアプリ
・フォーマルな英語を学びたい人はニュースを素材としたアプリ
をチェックしてみてください。
映画で学べるおすすめ英語アプリ
まずは映画編です。
1:Cake英会話
概要 |
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対象レベル | 初級〜上級 |
Cake英会話では、海外ドラマや洋画、アニメ、海外テレビ番組、有名人のインタビューなど、あらゆる分野の英語動画が揃っています。
多くの動画が1分以内と短いので、映画など難易度の高い素材も消化不良にならず、重要表現に集中して学べます◎
すべての動画に英語字幕と日本語訳がついており、スピードも0.75倍速にできるなど、初中級者も挫折せずに取り組めるようになっています。
聞き取れないフレーズがあれば、そのフレーズだけをリピート再生できるのも便利☺
これだけの機能がついて完全無料です!
リスニング力を鍛えるにはまず「精聴」が大事。
Cakeでは1つひとつのフレーズをじっくり学習できるので、効率的にリスニング力が鍛えられます。
≫おすすめ無料英語アプリ「Cake(ケーク)英会話」とは?使い方とレベルを解説
2:RedKiwi
概要 |
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対象レベル | 初級〜上級 |
こちらもYouTube動画を素材としたアプリで、生の英語の聞き取りトレーニングに最適。
映画はもちろん、ドラマ、アニメ、洋楽、インタビューからニュースまで、幅広い分野に対応しています。
個人的に動画選びのセンスが良いと感じており、学習方法(単語の並び替え)も楽しいのでお勧めです。
ただ、唯一の難点は無料版には時間制限があること。
具体的には、1回につき10分間しか利用できません。
(1時間おくと、また10分間利用可能です。)
時間無制限で利用するには、月350円~の有料プランに申し込む必要があります。
とはいえ、10分間と区切りが決まっていたほうが集中できる面もあるので、無料版でもいいかな?と思っています。
スピードが0.5倍速~1.25倍速まで調整できたり、3段階の難易度別になっているなど、使い勝手がよいのでぜひ試してみてください。
慣れてきたら好きな映画1本を選んでもいいかも
映画の聞き取りは難易度が高いです。
なので「これまで学習者用の教材しか使ったことがない」という方は、まずCakeやRedKiwiといった日本語字幕付きの短い動画で慣れるのがおすすめです。
そして「ネイティブ英語にちょっと慣れてきたかな?」と思ったら、今度は好きな映画1本を繰り返し観ると飛躍的に力が伸びるはずです。
わたしはこの方法でリスニングを強化しているのですが、聞き取りはもちろん
・英会話でも映画の中のフレーズが口から出てくる
・英語の感覚がなんとなく身についてくる
・英語圏の文化に興味が持ててより英語学習が楽しくなる
など、いろんな効果を感じています。
アプリでは映画を丸ごと視聴することはできないので、登場人物のキャラクターがはっきりと掴めず感情移入しにくい面もありますよね。
1つの映画を通して見ると、どんな人がどんな言葉を使うのか?など文脈とセットで学べるので、より記憶に残りやすいです。
どの映画を使うか迷ったら、全文スクリプト&和訳と背景知識の解説が掲載されている「スクリーンプレイ・シリーズ」が出ている映画を選ぶのがおススメです。
DVDでも日英字幕は見れるのですが、スクリプトが手元にあるとセリフを復習するのも簡単だし、解説つきなので表現がより定着しやすくなります。
よろしければこちらの記事も参考にしてみてください。
≫映画で英語を勉強する方法&初心者におすすめの無料アプリ
ニュースで学べるおすすめ英語アプリ
後半はニュース編。レベル別にご紹介します。
1:VOA learning English【まずはこれ!】
概要 |
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対象レベル | 初級〜中級(使い方によっては上級も) |
VOA(=Voice of America)はアメリカ政府が運営する英語学習コンテンツ。
世界中の英語学習者が利用しており、アメリカ英語を学びたい人には最高の素材の一つです。
スピードはゆっくりで語彙もやさしいので、初めて英語ニュースを聞く方におすすめです。
日本語訳はありませんが、英文スクリプトは用意されています。
また、ニュースだけでなく発音や語彙、文法、さらにアメリカの歴史など充実したコンテンツが楽しめますよ。
音声だけでなく動画も提供されており、学習スタイルに合わせて選べるのも嬉しいポイント。
音声はバックグラウンド再生ができるので、通勤・通学中に歩きながら聞くこともできます。
(ダウンロードすれば、オフライン再生も可能!)
上級者のシャドーイング用素材としてもおすすめ。
2:NHK World Japan【主に中級者向け】
概要 |
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対象レベル | 中級〜上級 |
日本の最新ニュースが英語で読めるNHKのアプリ。
海外の主要ニュースもありますが、やはり日本の話題が中心なので「日本のことを英語で表現する力」をつけるのに役立ちます。
日本語訳はありませんが、馴染みのあるニュースが多く、それほど難しい単語も使われていないため理解しやすいです。
動画つきの記事もあり、リスニング練習もできます。
NHKキャスターの英語は日本人でも聞き取りやすく、自分が発音するときの良いお手本にもなりますね。
ただし、ニュースで読み上げられる原稿と、アプリで読める英文とは完全に一致していないことに注意してください。
(英文は、ニュース原稿の要約版となっています)
VOAのスピードだとちょっと遅いかな?と思ったら、NHK Worldがおすすめです。
3:Podcast【主に上級者向け】
概要 |
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対象レベル | 上級(ニュースの場合) |
Podcastはインターネット上で無料配信されている音声や動画です。
アメリカのABCやNBC、CBS、イギリスのBBCといった主要メディアのニュースが聴き放題。
ネイティブ向けなので難易度は高いですが、これが聞き取れるようになったら相当な英語力が身に付いたことになります。
おすすめの使い方は、一言一句を聞き取ろうとするのではなく内容の理解に集中すること。
リスニングに関して多くの学習者が通るのが「1つひとつの単語に気を取られて結局何を言ってたかわからない」という問題ではないでしょうか。
英語ニュースはすべてを聞き取ろうとすると置いていかれてしまうので、要点を掴むリスニング力を鍛えるには最適な素材です。
日本にいると中々伝わってこない欧米社会の状況が垣間見れるのも興味深いので、ぜひ一度チャレンジしてみてください。
ポッドキャストで聴ける他の英語ニュースは、こちらの記事も参考にしてみてください。
≫ポッドキャストの英語ニュースおすすめ7選【聞き流し多聴に最適】
リーディングメインで鍛えたい方は、以下のアプリもおすすめです。
4:StudyNow【英語ニュース入門に】
概要 |
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対象レベル | 初級〜中級 |
どの記事もスクロールする必要がないくらいの短さで、英文もわかりやすく良いアプリです。
英文のすぐ下の指差しマークをタップすれば、段落ごとに日本語訳も表示されます。
ニュースの内容も、お堅いものだけでなく、エンタメやアニメ、スポーツ、ゲームなど、幅広く揃っているので興味のある記事が見つかるはず。
中級者以上の方にも、すきま時間の多読素材としておススメです。
月額360円のプレミアム版もありますが、無料でも単語・熟語リストや重要語句の解説、背景知識(日本語)が読めるなど、コンテンツが充実しています。
一部のPR記事は、無料版でも音声が利用可能です。
5:POLYGLOTS【中上級者向け】
概要 |
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対象レベル | 中級〜上級 |
BBCやHuffington Post、Japan Times、Business Insiderなど、国内外の幅広いメディアの記事を読むことができます。
一般ニュースはもちろん、ビジネス、テクノロジー、エンタメなど22分野に分かれていますので、興味のある記事がきっと見つかるはず。
表示されるカテゴリを自分で選べるのが便利です。
目標スピードに合わせて画面が自動でスクロールする「ペースメーカー機能」、知らない単語の意味がその場でわかる「ワンタップ辞書」など、便利な機能が無料で使えます。
アプリ外の記事であっても、POLYGLOTSで読めるのも◎(Webreader機能)
ワンタップ辞書やペースメーカーの機能も、そのまま使えます。
日本語訳のある記事もありますが、英文自体はネイティブ向けに書かれたものなので、易しくはありません。
各記事には難易度や所要時間も表示されているので、まずは読みやすそうなものからチャレンジしてみてください。
詳しい解説はこちらです。
≫英語ニュースアプリ「POLYGLOTS(ポリグロッツ)」無料版の使い方
おわりに:映画×ニュースで実践的な英語力を身につけよう
今回は映画やニュースを使って英語を学べるアプリをご紹介しました。
どれも無料でダウンロードできるので、気になるものがありましたらぜひ使ってみてください。
1~2個のアプリを毎日15分の習慣にすると、1年後には大きな差となって表れるはずです。
楽しく取り組める素材を見つけて、英語学習を継続していきましょう😊
スピーキング力向上に役立つアプリはこちらにまとめています。