こんにちは、えまです。
今回は、最近とても感銘を受けた本を紹介します。
「最近、疲れてるな・・・」
「私の人生って、なんの意味があるんだろう・・・」
「このまま英語を勉強してて、なにかいいことあるのかな・・・」
など、ちょっと一旦立ち止まりたいなぁと思ったときにおすすめです。
タイトルにも「セラピー」とあるとおり、読み終わる頃には「よし、ぼちぼち頑張ってみるか」と元気がわいてくると思います。
英語は人生を変えるヒントの宝庫
「3秒でHappyになる名言セラピー 英語でしあわせ編」では
- 英単語の語源
- 英語の名言・ことわざ
を紹介しながら、著者であるひすいさん・アイコさんの経験談を交えつつ
幸せになる生き方や、人生で成功するための考え方が温かみのある言葉で綴られています。
この本を読んで『英語には人生を変えるヒントがたくさん詰まっている』と実感しました。
Courage(勇気)の語源は?
本書の冒頭で紹介されるのは、courage(=勇気)の語源です。
『cour』(心) +『age』(集合) =心の集合
つまり、
不安や恐れといったマイナスの感情も含めたすべての心を集合させたものが「勇気」なのだそうです。
不安や恐怖を感じながらも一歩踏み出すこと=勇気
英単語も、ただ「courage → 勇気」と機械的に覚えてしまうとつまらないけど、
語源を調べるとそれぞれの単語にストーリー性があって、とても面白いです。

「Want」が夢を遠ざける?
個人的に1番印象的だったのがこの話。
「これが欲しい。あれが欲しい」
「こうしたい。ああしたい」
といった「Want」の感情は夢の実現を遠ざけてしまうというのです。
その理由も、語源に隠されていました。
「Want」の語源である古ノルド語「Vanta」は、
「不足している」「欠いている」
という意味なのだそうです。
つまり人が「~が欲しい」というとき、その裏には「~が足りない」という不満が潜んでいるのです。
そして「類は友を呼ぶ」ということわざのとおり、
「~が足りない」と思う人には「~が足りない」という現実がブーメランのように返ってきてしまうとのこと。
なので、
夢を叶えるためには「~がしたい」と思ってはいけません。
これはかなり衝撃ではないでしょうか?
この話を知らなければ、普通に「~がしたいな、~が欲しいな」と思ってしまいますよね。
じゃあ、夢が叶う願い方ってどんなものなのか?
ここで紹介されているのがソフトバンクの孫正義さんの逸話です。
孫さんは新しいプロジェクトを始める前に
「やったー、成功した!」
とすでにプロジェクトが成功したかのように喜ぶのだそうです。
「嬉しい!わたしは満たされている!」という思いを天に投げかけることによって、
「嬉しい!満たされている!」という状態がブーメランのように自分の元に返ってくるということを知っているわけですね。
何か叶えたい夢があれば
「〇〇ができた!嬉しい!幸せだなぁ」
とすでに夢が叶ったかのように喜んでしまいましょう。
そうすれば、ブーメランのように「何かを達成した状態、幸せな状態」が訪れるというわけです。
幸せがほしいのであれば、すでに自分は幸せだと思うことが第一歩なのかもしれませんね。
語源を辿ると普遍の真理に行き当たる
本書では、このほかにも英語の語源がたくさん載っています。
- understandと「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
- hospitalityと「敵に塩を送る」
といった一見なんの関係もなさそうな英語と日本語が、語源ではつながっていました。
複数の言語を学ぶと、人種や宗教を超えた普遍的な真理に出会えるような気がします。
世界中の人がみんな外国語を学べば、人類はみんな同じ土台の上に立っていることが理解できる。
それが少なからず平和につながるんじゃないかなと思います。
あらためて語学っていいなと感じました。
英語の名言からも人生を学ぶ。私が特に印象に残った言葉
語源の話ばかりしてきましたが、英語の名言もたくさん紹介されていました。
その中で私の心に一番響いたのは、149頁のボブ・ディランの言葉です。
All I can do is be me,
whoever that is.
自分自身であることしかできない。
たとえどんな自分であっても。
もっと頭がよければ…
もっと美人だったら…
もっと才能があれば…
もっと健康だったら…
もっとお金があれば…
もっといい人と出会えれば…
人間って、どうしても自分に足りないものに目が向いてしまうし、
他人を羨んだり、嫉妬したりする面があると思うんです。
私は昔から劣等感とコンプレックスだらけで、いつも満たされることなく生きていました。

でもそういう生き方は、与えられた命を粗末に扱っているのと同じだと思うようになりました。
ボブ・ディランの言うように、
人間はどんなに努力しても自分以外の人間にはなれない。
そのことを本当に理解して、
自分がどれほど情けなくても、不器用でも、「普通」に生きられなくても、認めて愛してあげること。
これが「幸せ」そのものなのだと、この本を読んで思いました。
- すでに幸せな人のところに幸せが舞い込んでくる
- いますぐ幸せになるためには、世界に1人の自分を愛して、精一杯育てること
このことを忘れずに、一日一日を過ごしていきたいなと思います。
まとめ
今回は、「3秒でハッピーになれる名言セラピー 英語でしあわせ編」を読んで学んだことをお伝えしました。
全32話からなるエッセイ集のような本ですが、どれも新しい発見に溢れたお話で一気に読み切ってしまいました。
英単語をたくさん覚えよう!長文読解ばりばりやるぞ!と肩肘張っていると、
個々の単語の裏に隠されたストーリー、歴史にまで思いを馳せる余裕はないですよね。
英単語の語源、名言やことわざを紐解いていくと、生き方・考え方を変えるヒントに出会えます。
英語も日本語も、人類が長い年月をかけて創造した「言葉」。
言葉には単なるコミュニケーションツールとしての機能的役割だけでなく、
先人達の示唆に富んだ深いメッセージがたくさん隠されています。
だから、今後ポケトークなどのAI技術がどんなに発達しようとも、
私はやっぱり英語をずっと勉強し続けたいなと思いました。